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“日本の世界一”を科学未来館で披露。桂由美の真珠ドレスなど日本の製品・技術大集結

FASHION HEADLINE / 2013年12月6日 21時0分

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「世界最薄のシルク」で作ったウェディングドレス

東京・日本科学未来館にて12月7日から、企画展「THE世界一展―極める日本!モノづくり―」が開催される。世界でオンリーワン・ナンバーワンの価値を持つ200点以上もの日本の製品・技術が大集結する。会期は2014年5月6日まで。

12月5日に実施された内覧会には、館長である毛利衛が登場。毛利氏は、モノに”心”を吹き込むことの重要性について触れ、「例えば日本の刀は、数百年前は“武器”だったが、その後”武士道”という心が吹き込まれたからこそ現在も残っている」と語った。

総合監修を務める鈴木一義氏は、日本と西洋の「芸術」の違いについて「西洋におけるアートは”神”に向かって作られる上流階級のものであるが、日本の"美"は一般の人々の日常生活に根ざしている」と説明。更に、割れた茶碗を修復する”金継ぎ(きんつぎ)”の技術について、「壊れた物を捨てずに修復し、美術品として後世に残してきた日本人独自の精神は素晴らしい」と述べた。

同展には、昨年ギネス登録された「世界最多1万3,262個の本真珠」付きのウエディングドレスと、「世界最薄のシルク」で作ったウエディングドレスも展示されている。デザイナーの桂由美も登場し、真珠ドレスについて「イミテーションではなく”本物の真珠”付きのドレスを作るのは、48年来の夢だった」とコメント。ジュエリーブランド「ミキモト(MIKIMOTO)」とコラボレーションして、アコヤ真珠一粒一粒を3ヶ月掛けて手刺繍して作り上げた。同ドレスの展示期間は来年3月3日まで。

さらに会場には、「世界最薄のシルク」で作ったドレスを身にまとったモデルが登場した。このドレスは「第4回ものづくり日本大賞」で内閣総理大臣賞を受賞した福島のメーカー「齋栄織物」のシルクを使用。透けるように薄い白い生地を幾重にも重ねて作られたドレスは、歩くだけでふわりふわりと揺れる。指先部分とドレスが羽衣のように繋がっているので、”天女”のような雰囲気。桂はこのドレスについて「髪の毛の6分の1の細さのシルクで物を織るのは高度な技術が必要。55mの生地を使用したが、軽さはわずか600g」と話す。同ドレスは来年3月5日より展示される。

また、「山下工業所」の”打ち出し板金”の技術で作られた金属製弦楽器の音色も披露された。職人が何度も金属を打ち出して伸ばす同技術は、新幹線の顔部分にも使用されている。「この楽器をもし『機械』で作ろうとしたら、莫大なお金と時間が必要になるが、『人』が手作りすれば短時間で完成する。機械化がどんなに進んでも、本当の最先端のモノは人によって作られる」と鈴木氏は説明した。

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