【日本モード誌クロニクル:横井由利】4/12--モード誌の変容。『エル・ジャポン』が独立
FASHION HEADLINE / 2013年12月30日 22時0分
「マガジンハウスは、『エル・ジャポン』の代わりに『クリーク』というモード誌を創刊し、当時フリーでスタイリストをしていたカリーヌ・ロワトフェルドがスタイリングを担当したり、他誌も独自の誌面作りを確立していました。なのでスタイリストとカメラマンはなるべく他誌で仕事をしていない人にお願いし、他誌がほとんどやっていなかった“和”のアイテムを扱うページも作り、仏雑誌の日本版のニュアンスを表現しました」と、原さんは当時を振り返る。
アシェット社は、米版『ELLE』の成功例をもとに、各国版エルをコントロールするようになった。日本の文字は読めないが、ビジュアルの統一を計るために、仏版『ELLE』のADが来日し、日本側のADとミーティングを繰り返した。ただ、日本の縦組みの文字は、字組やフォント(当時編集部にはDTPの走りともいえる、データ入稿が始まっていた)の問題があり、互いに理解し合うには隔たりがありすぎた。
アメリカ版が成功したことは、その後の雑誌作りに大きな変化をもたらしたと、原さんはいう。質の良い情報を発信し、読者が興味を持つ面白いページ作りをすれば発行部数が伸びるという編集主導の雑誌作りから、編集長には広告を取るための戦略を練るマネジメント能力が必要とされる新しい時代に移行していった。
参考文献
*原由美子著『原由美子の仕事 1970→』(ブックマン社)
*金平聖之助著『アメリカの雑誌 1888-1993」(日本経済新聞社)
(5/12に続く。15年続く森明子体制へ。)
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