メゾンエルメスでボヌフォワ展開催中。中山英之と一体化
FASHION HEADLINE / 2014年1月20日 18時0分
クリスチャン・ボヌフォワ展、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中
東京・銀座のメゾンエルメス フォーラムにて、クリスチャン・ボヌフォワ展が行われている。ボヌフォワの国内初個展となる今展示では1974年から2013年制作の未発表作品まで、ドローイングやコラージュの作品群が六つのシリーズを軸に紹介されている。
構図としてのデッサンを考察する「バベル(Babel)」、絵画の概念に光をあてた「ユリイカ(Eureka)」、様々な技法を試す過程としてスケッチを捉え直す「フィオレッティー(Fioretti)」、インスタレーションとして、或は場を浸食する技法としてコラージュに着目した「ルド(Ludo)」と「コンポジション(Composition)」、コンセプトによって言語化されたイメージについて考える「マシーンとダイアグラム(Machines et diagramme)」が展覧される。ここではボヌフォワが制作の中心に据えている、「絵画」についての考察の過程を、それぞれのシリーズが相互に関連し合う様子から捉えることができる。描かれている素材はカンバスから、半透明な布、床に横たわるセラミックまで多様だ。サイズのバリエーションも、小さなものから既存の作品を今展示用に再構築した6mに及ぶ高さのコラージュまで、幅広い。
今回は特別に若手建築家の中山英之が実際の家のように会場を小部屋に区切り、多種多様なボヌフォワの作品をすっきりとコンセプト別に観られる構図にした。側面の厚みのみによって自立する薄いベニヤ版の壁はまるで1枚の白い画用紙のように会場を区切る。そこにピンで打ち付けられた作品は壁と一体化することで、多様な素材感が強調され、会場と作品の境界を曖昧にする。この構成はインスタレーションとして場を浸食する「コラージュ」に着目し、様々な素材を使用しながら物質として絵画を捉えようとするボヌフォワの取り組みとシンクロする。
ボヌフォワの制作を理解するための六つのコンセプトを鍵にした回顧展は、「絵画」という美術史のもっとも古典的なテーマの再考を促すようだ。同時に、中山による会場構成は「展示をデザインする」ことの重要性を眼前にもたらす。2月28日まで。
【イベント情報】
「クリスチャン・ボヌフォワ展」
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
住所:東京都中央区銀座5-4-1
会期:12月13日から2014年2月28日
時間:11:00から20:00(日曜日は19:00まで)
入場無料
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2024」 新たな視点で切り拓くジャンルレスな作品が東京に集結
PR TIMES / 2024年9月19日 18時15分
-
【2024年秋】アートを新たな趣味に。東京都内で9月に楽しめる芸術イベント5選
IGNITE / 2024年9月11日 23時40分
-
展覧会「ホーム・スイート・ホーム」10月より丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催
PR TIMES / 2024年8月29日 15時45分
-
第2回BUG Art Award ファイナリスト展
PR TIMES / 2024年8月26日 13時15分
-
タグボート初登場、背広姿のAKIOと二次元の宇宙少女を描く市川慧による個展「fish story」を開催!
PR TIMES / 2024年8月22日 15時0分
ランキング
-
1「便が漏れる」、「薬物依存になる」、「死に至る」…栄養学の専門家が絶対に飲んではいけないと話す「ヤセ薬」一覧
プレジデントオンライン / 2024年9月19日 16時15分
-
2若者にも増加中…「スマホ老眼」を治す一番の近道は?【一生見える目をつくる】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月19日 9時26分
-
3「結局、水筒にスポーツドリンクを入れるのはNGなの?」「炭酸飲料は?」 水筒に入れていいもの/いけないものを企業が解説
Fav-Log by ITmedia / 2024年9月18日 18時48分
-
4梅毒の減少幅が縮小も…ここにきて悪化が目立つエリアは?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月19日 9時26分
-
5断水時に貴重な水…身近なアレで「簡易蛇口」が作れます アイリスオーヤマが紹介
まいどなニュース / 2024年9月19日 15時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください