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菅付雅信×WWD三浦彰が憂う「ファッションの終わり」。傭兵デザイナーとビハインド化

FASHION HEADLINE / 2014年1月30日 12時0分

現在、ラグジュアリーブランドとH&Mのようなファストファッションブランドしか好調ではなく、中間のミドルブランドが空洞化している。昨年原宿にオープンした低価格雑貨店ASOKOやFLYING TIGER COPENHAGENが現在も行列が途絶えないという状況がこれからの消費の行方を示していると思う。日本のファッションマーケットがどうなるのか不安になる」と消費レベルの劣化を憂えた。

菅付氏は「『あなたが何を着ているかが、あなた自身の世界へのプレゼンテーション。特に今日は、人々のコンタクトが凄く速くなっている。ファッションはインスタントな言語です』とミウッチャ・プラダが語ったように、以前はファッションが最も速いコミュニケーションツールだったが、今ではソーシャルメディアがそれに取って代わった。SNSの普及により、人の第一印象が実際に出会うより前にネットで検索された情報で決まる『中身化した社会』になったため、ファッションによる見栄を張る必要がなくなった。そのため、人々は自分なりの物語をつくるために背景があるものを求め、ライフスタイルショップに人気が集まっている」とアパレル市場縮小の原因を語った。

そして、「ファッションが生き残るには三つの方法が考えられる。ユニクロのヒートテックやフリースのような超コモディティー化、スポーツウエアなどのように機能性・実用性を追求する超ユーティリティー化、コム デ ギャルソンなどのように思想性の強いブランドを信奉者が支える、という構造を作り上げる超宗教化だ。また、今時代をリードしているのは食分野。食がライフスタイルの中心。今やファッションは時代のビハインドであることをファッション業界自身も自覚するべき。その方が強いものがつくれるはず」と警鐘を鳴らした。また「ファストファッションはあるところでピタッと止まる気がする。フリーマンズスポーティングクラブのようなセミオーダーカスタムメイドが伸びるのでは」とも述べた。

そういった菅付氏の発言に対し、三浦氏は「実は2011年の震災はファッション業界にそこまで影響がなく、それよりも2008年のリーマンショックの煽りを受けた。自分としては、2000年頃の携帯電話の本格化が消費傾向の変化をもたらしたように思う。携帯通信費が増え、相対的に衣料に掛ける予算が縮小したのではないか」と述べた。また、会場の参加者の質問に答えながら「確かにファッションは世の中から5年くらい遅れている。昨年がファッションのソーシャル元年と言える」とコメントし、終了した。

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