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【日本モード誌クロニクル:横井由利】EC、イベントなどマネタイズの多様性を敷く森バザー--12/12後編

FASHION HEADLINE / 2014年2月24日 12時0分

現在Harper's BAZAARのグローバル・ファッション・ディレクターを務めるかリーヌ・ロワトフェルド(元Paris VOGUE編集長)は、モード界で最も影響力のある女性の1人だ。彼女は、米バザーのインターナショナルと年間6回モードページを作る契約を交わし、それを各国版に提供している。もちろん、日本版でも彼女のページが見られる。カリスマ的な彼女は、読者やクライアントの人気が高く、さりげなく存在感を醸し出すだけでおしゃれ度がワンランク上がるから、不思議な人だ。4月には彼女の私生活を追った映画『マドモアゼルC』が日本でも公開される。

今年から隔月刊になったが、今後月刊化するのか訊ねると、まだその答えを出す段階ではないという。今は、バザーのターゲットとする女性達に、確実なイメージを定着させていく時期で、先を急いで内容が薄まった月刊にするよりも、しばらく様子を見ながら丁寧に作ることを選択するとの答えだった。ただ、時世の変化を見極めて、速攻すべきときにギアチェンジできるよう準備を怠らないのが、森総編集長のこれまでのやり方だ。

以前の読者は雑誌と対話をしながら読んでいたので、隔週刊、月刊のタームで雑誌が出て欲しいと思ったかもしれないが、デジタル時代の到来で、モード誌に求められるのは早さや量ではなく、よりクオリティーの高い写真や記事になってきた。

また、デジタルと紙媒体を比較してどちらかに軍配を上げるのではなく、共存する方法をモード誌は模索する時代でもあるのだ。森総編集長率いる『ハーパーズ バザー』、モード誌の新しい時代を切り開いていくに違いない。

日本モード誌クロニクル了。前編初回に戻る。

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