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ファクトタムの愛に溢れたリラックススタイル【14-15AW東京】

FASHION HEADLINE / 2014年3月19日 15時0分

ファクトタム14-15AWコレクション

旅をテーマにしたコレクションを発表してきた「ファクトタム(FACTOTUM)」。3月18日に発表した14-15AWのインスピレーション源は、アンデルセンの童話「絵のない絵本」だ。

寂しい夜、月が世界中を旅した話をしながら少年をなぐさめるという物語から、夜の世界をテーマにした“コンフォートモダン”スタイルを提案した。コレクションを手掛けるにあたり、アンデルセンの故郷・デンマークのオーデンセを訪ねたデザイナー有働幸司は、「“旅が自分の人生、旅は最高の学校だ”と語ったアンデルセンの人生や、愛にあふれた作風を表現した」と語る。

ショーは2部構成。前半はルームウエアをイメージし、パジャマ風のプリントシャツにスウェットパンツ、ベスト、ガウン風のコートをコーディネート。プリントにはオリエンタルなペイズリー柄や、愛情を表すハート柄が用いられ、主人公の貧しい少年のイメージはパッチワークで表現されている。グレーやネイビーなど北欧の夜から採ったダークカラーがメインとなった。

後半は、ショート丈のピーコートやミリタリー風コート、チェスターコートなど、重めのアウターを追加し、旅のスタイルを提案。アウターの下にはオフホワイトのハイネックニットやスウェットシャツなど、リラックスしたアイテムを合わせている。ベージュやライトグレー、淡いイエローなど優しいニュアンスのルックが続く。フィナーレは、モデル全員がデニムのパジャマ風セットアップで登場。

全体を通して、素材にレーヨンやポリエステル、モダール、洗いを掛けたウール、ジャージーなど柔らかな生地が用いられ、自然なドレープがリラックス感を生む。

「ヨーロッパが不安に包まれていた時代に、アンデルセンは愛とか夢を伝えたかったのだと思う。それが、“ファッションを通して自己表現することで、楽しく幸せになってほしい”という自分の思いと重なった」と有働。

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