【エールフランス・ユニフォームヒストリー4/6】バレンシアガ、最後の仕事はエールフランス
FASHION HEADLINE / 2014年4月1日 22時0分
エールフランスは、1969年新ユニフォームのデザイナーにクリストバル・バレンシアガを指名した。
秋冬用のユニフォームは、ネイビーのツイル製で、ノーカラージャケットは、胸や袖にフラップ付きポケットを配し、機能性を強調。ふくらみのあるタイトスカートはバレンシアガ独特のポケット位置。第二次世界大戦前のCAのユニフォームは、軍服から発展したものだったが、戦争のイメージが遠ざかるに連れ、エレガントな女性の表現に変化していった。ところがバレンシアガは、むしろ軍服を彷彿するマニッシュな雰囲気を醸し出すスーツと帽子、ブーツで颯爽と歩く、知的な女性のスタイルを表現した。春夏は、ペールピンクとペールブルーのダブルブレストの半袖スーツに衣替えした。ベイスボールキャップを思わせる帽子にも、モダニズムを感じさせる。
ココ・シャネルは「彼だけが本当のクチュリエ」とバレンシアガについて語っている。それを裏付けるように、1968年の「五月革命」を期に、プレタポルテへの気運が高まることを知ったバレンシアガは「プレタポルテを手掛けるには、私はあまりにもクチュールを知りすぎている」との言葉を残し、メゾンを閉じたのだ。つまり、1969年に手掛けたエールフランスのユニフォームは、クチュリエとして最後の仕事となったと言えるのだ。
スイヨ氏によると「バレンシアガの起用は、社内では賛否両論でした。プレタポルテによるファッションの民主化が進んでいるときでしたから、時代に逆行するのではないかという意見も多かったのです」。結果的には、70年代へ続く自立した女性のイメージを打ち出す象徴的なスタイルとして、美しいユニフォームの一つになった。
5/6に続く。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ほぼ日「〇〇のひきだしポーチ」新作3種のテーマは「活版印刷」「猫」「DJ」
&GP / 2024年11月29日 6時0分
-
被災後初メスタージャで魂の勝利! バレンシアの止まっていた時間動き始める…【ラ・リーガ】
超ワールドサッカー / 2024年11月24日 0時11分
-
ケリングがサンローランとバレンシアガの新しいCEOを任命
PR TIMES / 2024年11月19日 18時15分
-
豪雨洪水被害に遭ったバレンシアが代表戦明けベティス戦で公式戦復帰へ…州全体での被害は深刻
超ワールドサッカー / 2024年11月16日 7時0分
-
フランス人は「日本人」「韓国人」「中国人」をどう見分けている?いきなり「こんにちは」と言われる理由
オールアバウト / 2024年11月14日 21時25分
ランキング
-
1「ハンカチで拭く」はNG!眼鏡の寿命を縮めるダメなお手入れ法と長持ちさせるコツ
ハルメク365 / 2024年12月2日 10時0分
-
2「殺さないで」クマ殺処分の秋田市などに抗議の電話殺到 獣医師立ち合いで麻酔後に電気殺
産経ニュース / 2024年12月2日 19時1分
-
3若い女性店員にばかり質問してくる“高齢の男性客”。「結局買わないんですよ」と悩む店側の対応が斬新すぎた
日刊SPA! / 2024年12月2日 8時52分
-
4スシローが急拡大「デジタル回転レーン」の"凄さ" 消費者にも歓迎されるDX化の好例になっている
東洋経済オンライン / 2024年12月2日 8時30分
-
5緊急性低い救急搬送には「特別料金」、茨城県が徴収開始…「微熱のみ」「擦り傷」など医師が判断
読売新聞 / 2024年12月2日 15時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください