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【エールフランス・ユニフォームヒストリー5/6】機能性とエレガンスが両立したカルヴェンの80年代

FASHION HEADLINE / 2014年4月2日 10時0分

カルヴェンデザインのエールフランス制服(1987年)

70年代後半になると、エールフランスは、スタッフに「どのデザイナーがユニフォームに適しているか」とアンケートを試みた。結果は、グレ、カルヴェン、ニナ・リッチの3名だった。

結局採用されたのは、カルヴェンとニナ・リッチで、これを機に複数のデザイナーが春夏と秋冬を別々に担当することになった。更に、ユニフォームにつきものだった帽子の着用がなくなったのもこの時期だ。飛行機が大型化するにつれ、CAの実労もハードなものとなり、モード感より乗客にサービスしやすい機能性や親しみやすさにシフトしていったのだ。

80年代を生きる女性達は、自信に満ちあふれていた。それは、男性と肩を並べるようになった彼女達の、肩は大きく横に張り出し、肩パッドの厚みによって、80’Sスタイルを象徴するビッグショルダーとなり表れた。

87年、メインのユニフォームはカルヴェン、夏のシャツドレスはルイ・フェローと分かれていた。いずれも、80年代らしく、少しだけ肩を強調しているところが、モードの国フランスを感じさせる。

ここで紹介しているのは、カルヴェンのもので、ジャケットを着ないバージョンのワンピースだ。ウールのクレープ製で、襟と5分丈の袖に付けられたカフスは光沢感のある白、メタルのボタン、白とネイビーのストライプのチーフで胸ポケットに無造作に飾られ、全体を引き締めている。パンプスは、安定感のある太目のヒール。エレガンスを損なうことなく、美しい仕事着として成立しているだけに、CAのモチベーションも上がったに違いない。

6/6に続く。

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