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バルコス×富宏染工--イメージを具現化させる技術への挑戦【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2014年4月2日 12時0分

大谷:僕の場合は、こんなバッグが欲しい、というデザインを出したものを、主にバルコスの職人さんと製作方法や内容を詰めていくという感じです。実際、僕の描いたデザイン画を再現するために、職人さんが試行錯誤した末に、ようやく実現したバッグもあります。他にはない、今までに見たことのないバッグを作りたい、ということにこだわってアイデアを出し、理想の鞄を完成させるまで、僕自身も何度も職人ともやり取りをしています。

――日本の伝統産業マーケットの縮小や、工房や工場の廃業を耳にします。

藤井:その点においては、ものすごく危機感を覚えています。だからこそ、友禅の技法を生かしながら、コサージュやバッグなど身近に使えるアイテムを媒体に、より多くの方に友禅の魅力を知ってもらえるようにと活動しています。

――今ある技術や文化をどう未来につなげていきたいですか?

藤井:うちは着物を売っているというより、手描き友禅でものづくりをしている会社なので、その技術を生かして職人がずっと仕事をしていけるということが前提にあります。友禅には工程がたくさんあるので、糊や染めといったそれぞれの工程を使って着物以外の新しいものも作っていきたいです。ただ、根底には着物があるので、着物の製作はずっと続けていきたいですね。

大谷:僕の考える、ある意味現実的ではないデザインを具現化する作業が、職人さん達の新たな技術が生まれるきっかけになるのなら、僕も少しはお役に立てるのかなと思います。そうやって昔から続く技術や文化に、自分の出来るちょっとした刺激のようなものを組み込むことで、技は時代に合わせながら未来へと引き継がれていくのではないかと思います。

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