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フェンディ一族が始めた社会貢献「カルミナ・カンプス」【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2014年4月9日 12時0分

――なるほど。現在はどう発展しましたか。

ファッションと社会貢献活動を結びつけた新しい形の起業であり、いらなくなったモノに再び新しいカタチを与えるデザイン活動と思っています。今は廃材やデッドストック、生産から外れてしまった最終処分品、品質チェックから落ちてしまった製品などを再利用し、バッグやアクセサリー、家具まで製作しています。高い技術を誇るイタリアの職人が生産するラインと、アフリカの素材を使い、アフリカで生産するラインがあります。この活動によって、世界を変えられるとまでは思っていませんが、少なくとも世界で起こっている様々な問題について語る手段にはなります。

――カルミナ・カンプスとフェンディ時代で、デザインの違いはありますか。

以前はデザインが最初にあり、それに合わせて素材を選んでいましたが、今はあるものを利用するので、素材を見て発想するようになりました。私が好きなのは工場に行って、工場廃棄物から素材探しをすることです。

例えば、自動車ブランド「BMWミニ」とのコラボレーションでは、自動車のクラッシュテストに使われ、廃棄される車の部品を使って、バッグをつくりました。車のハンドルがバッグの持ち手になったり、バックミラーを転用したり。バッグの製作費用はBMW社が持ち、バッグの収益金はすべてアフリカに寄付しました。

――農業を続けつつ、ファッションの世界に復帰したことについて、どのような心境でしょう。

私にとっては、羊を飼いチーズをつくることと、素材を集めてバッグをつくることは、同じように自然なことに感じます。自分のための時間を持ちたいと思って、ファッションを離れたのに、今はまた忙しくなってしまいました(笑)。けれども、好きなことで忙しい今は、とても幸せなのです。

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