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ルー・リードに捧げるラッドミュージシャンのロック【14-15AW東京】

FASHION HEADLINE / 2014年4月28日 19時0分

ラッドミュージシャン14-15AWコレクション

「ラッドミュージシャン(LAD MUSICIAN)」14-15AWコレクションのテーマは「Minimal Art Rock 13」。昨年逝去したミュージシャンのルー・リード(Lou Reed)と、彼が1965年から70年まで在籍していたバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground、以下ヴェルヴェッツ)」にインスピレーションを受けた。テーマの「13」は、リードの没年に由来する。

ランウエイは、ヴェルヴェッツが66年頃にアンディ・ウォーホルと共に行っていた音と光と映像のライブ「ジ・エクスプローディング・プラスティック・イネヴィタブル(The Exploding Plastic Inevitable)」を再現。プロジェクターを照明に、ミラーボールにフラッシュライトを当て、ショーミュージックに大音量のヴェルヴェッツを使用。

ルックは黒をベースにしたタートルネックのトップスとスリムなボトムスという彼らが好んだスタイルを踏襲。スペンサージャケットやステンカラーコートは襟を立てて着こなし、トップスの裾は長く、更にグローブで手を覆うという特徴的なスタイリングはヴェルヴェッツの歌詞“太陽から肌を守る”から着想したもの。チェスターコートやトレンチコート、スタジャン、Pコート、中綿のコートなどアウターが充実している。

素材もインスピレーションソースに則る。バンド名にちなんだアラベスク模様のベルベットジャカードや彼らの曲「毛皮のヴィーナス」からイメージしたフェイクファーのスウェット、4種の厚さのラムウール混のメルトンなどをテキスタイルとして使用。アルバムジャケットからインスパイアされたドット柄は、ギャバジンとサテンを組み合わせた織りで柄を浮かび上がらせている。

本銀を使ったラメ糸を織り込んだ生地は、ウォーホルの「シルバーファクトリー」からの着想。ラメだが肌触りに配慮し、チクチクしない柔らかな生地を開発した。ウォーホルのイメージはハイビスカス柄にも現れている。

Tシャツは、フォトグラファーのアダム・リッチー(Adam Ritchie)とのコラボレーションによるもので、ヴェルヴェッツデビュー当時の貴重な記録写真がプリントされている。リッチーにとっても、写真を使用したコラボは初の試みだという。

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