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流行を追わず建築的なボッテガ・ヴェネタの新作家具【ミラノサローネ2014レポ】

FASHION HEADLINE / 2014年5月1日 21時0分

ボッテガ・ヴェネタがミラノサローネ発表した新作家具

ファッションブランドがホームファーニシング事業に力を入れる中、4月7日から13日までイタリア・ミラノで開催された家具の国際見本市「ミラノサローネ」でも、ファッションブランドの存在が目立っていた。このレポートではイタリアのファッションブランドに注目してミラノサローネの期間に発表された新作の家具・インテリアアイテムを紹介する。

2年おきにホームコレクションを発表している「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」。今年のサローネでは、既存のラインに新たなアイテムを加える一方で、色、質感、素材にバリエーションを持たせることで同じデザインでも選択の幅を拡充するラインアップとなった。

家具では木挽き台からインスピレーションを得たソーホーステーブル、ラウンドトップのコーヒーテーブルなどの既存デザインに、素材の面で新たにダークオーク、ユニフォーム、ペルガメーナ、アッシュと、四つの異なる仕上げのオーク材のバリエーションが加わった。オークの脚にガラスのテーブルトップを乗せたソーホーステーブルは、デザインされた家具というよりも構造体そのものが存在感を放つ。オーク材のコーヒーテーブル、ブックケースと言い、いずれの家具も円、四角、柱といった幾何学文様で構成された彫刻のようなデザインからは、建築的な印象を受ける。建築にも造詣が深いクリエーティブディレクター、トーマス・マイヤーらしいデザインだ。重厚感がありながらも、ミニマルなデザインゆえにどんなインテリアにもなじむ存在となっている。

こうした木の持つ存在感を生かしたミニマルなデザインの一方でソファの張り地にはこれまでになかった豊富なカラーが登場。コットンベルベット14色、モヘアベルベット12色で展開するなど、同じデザインの家具でも暮らしのシーンや住む場所の気候に合わせた色調や素材を選ぶことが可能だ。もちろん、ボッテガ・ヴェネタを象徴するイントレチャートの編み込みレザーも、新たに登場した長イスなどに使用。

奇をてらったデザインではなく、タイムレスかつシンプルなデザインからなる新作コレクションはマイヤーの言葉を借りれば、「流行を追わない」長く使えるアイテムばかりだ。ホームコレクションの新作はボッテガ・ヴェネタのブティックで今年9月からオーダー可能。

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