梨花が語る、トップモデルの22年--梨花1/2【INTERVIEW】
FASHION HEADLINE / 2014年5月26日 17時0分
モデル歴22年、トップモデルとして日本のファッション界をリードしてきた梨花の最新書籍『NO.22』が、5月28日に発売される。モデル人生最終章への決意でもある本書は、写真集でもスタイルブックでもない、新しいカタチの“スペシャルブック”だという。
ファッション誌のカバーを飾ったのは日本歴代最多の250回以上という梨花。40歳になってもファッションアイコンの1人として変わらない輝きを放ち、くったくのない笑顔で話す。話題は新著から人生感にまで及んだ。
――『No.22』を製作したきっかけは?
40歳という年齢や、子供を産んだことなどもあり、モデルとしても、ひとりの女性としても一旦ここでリセットしたいという気持ちが強くなりました。今までとこれからでスイッチを切り替えたい時期だったんです。
――1万カット以上の中から写真をセレクトしたそうですか、その作業の中で改めて発見したことはありましたか?
私は写真にその時の心境が出てしまうタイプなので、それぞれの作品の時代背景と共に、その時の自分を思い出したりして懐かしくなりました。
これまで何度か節目と言える時期があって、その頃の撮影は本当に印象に残っています。赤文字系のモデルとしてデビューして、25歳でそれを卒業してからの5年間、特に28・9歳の頃は本当に仕事が無い時期があって…でも、30歳になってから仕事が徐々に増え始めたの。その当時、モデルは20代で終わりという印象が強かった私は、30代なのに表紙をやらせてもらったりして、また違うモデル人生が始まった。ありがたいことにたくさんのお仕事を頂けて、ここまでくることができました。
――これだけ長い間カバーを飾って来られた秘訣は?
30歳手前で仕事が無くなったときに、海外セレブスナップが流行って、それまでは、ある程度の年齢になったらコンサバなスタイルになるのが主流だったのに、大人でもミニスカートを履いていい!みたいな時代になった。時代の流れと共に成長することができた私はラッキーだったのかなぁ。人生の中で、すべてが色々動き出したのは30歳からでした。30代は本当に仕事が楽しかった。色んなジャンルと年齢層の雑誌にかかわれたのも、いい経験だったと思います。
――一度沈んで、這い上がるためにしたことはあるのでしょうか?
仕事が無くなった時は、もう終わったな、と本気で思いました。その時は、散歩など日常の当たり前のことをしていました。それしかできなかったということもあるのですが、20代だったから物足りなかったし、このままじゃ何も変わらないとすごく嫌だったことを憶えています。でも今思うと、当たり前のことをきちんとやる、それが良かったのかもしれないなと感じています。
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