立花ハジメ×アンダーカバー高橋盾が語る「ファッション・デジタル・東京」6/6【特別対談】

FASHION HEADLINE / 2014年5月30日 21時0分

立花ハジメ氏(左)と高橋盾(ジョニオ)氏

J:Macなんですか?

H:そう。そうかぁ、もうOS9時代の頃のことってみんな知らないんだよね。今、アップルファンで銀座の店舗とかに並ぶ子達って、Macのデスクトップとか知らないでしょ。(笑)もっと、ルーツを知れば面白いんだけどね。

J:ハジメさんは最初に使ったMacはどの機種だったんですか?

H:512KというMacintosh Plusの前の機種。1984年、大昔だよね。ジョニオとかにすればルーツにヴィヴィアン・ウエストウッドなどがルーティンであるのかもしれないけれど、僕はデザインからいうとパーソナルコンピューター(以下PC)で最初にデザインしたということがルーティンになっている。今では音楽もデザインもPCでやるのは当たり前なんだけど、始めた頃は「PCでデザインしたものです」「Macintoshというコンピューターです」とイチイチ言わなきゃならない。それでも「CGですね」とか言われて、「いやいやCGはワークステーションやミニコンでやるやつで、僕がやっているのはPC。そのPCでグラフィックデザインをしています」と言い訳をしなきゃならなかった(笑)。今回の作品のタイトルになっているMonacoはまだMacのモニターがモノクロでビットマップだった時代に入っていたフォントで、ジュネーブだとかロンドンとかと一緒に入っていたフォント。

J:フォント名が都市の名前だったんですか?

H:そう。それが(OSが)漢字TALKになってTOKYOとOSAKAが入って13書体になったんだけど。スーザン・ケア(Susan Kare)っていう初期のMacintoshの花形デザイナーがビットマップのフォントからゴミ箱のアイコンからスタートアップの画面も1人でデザインしていた。

J:すごい人ですね。

H:カリスマだよね。だからカリスマすぎてOS9時代のビットマップフォントもアイコンもOS10に一切移植されなかった。スティーブ・ジョブズ(Steven Paul "Steve" Jobs)やウォズニヤック(Stephen Gary Wozniak)が、スーザン・ケアは殿堂入りってことで、シールドされちゃった。僕より若い人だけど、今何をやっているのかも知らない。

J:僕にとってヴィヴィアン自体は、もちろんパンクやその周辺に関して大きく影響を受けてはいるんですけど、ヴィヴィアンに至る前に「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」のノブ(北村信彦)さんの存在があるんですよね。僕は群馬出身なんですけど、高校の頃に栃木県の足利に1号店が出来て、それまでDCブランドとかはロゴが入った洋服ばかりで,あまりファッションって面白いと思わなかったんだけど、音楽をミックスした洋服を見てこれはすごいと衝撃を受けた。そこからファッションに興味を持ち出してデザイン的に影響を受けたのはやはり「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」とか、ちょうど90年頃に出てきたマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)ですね。

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