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日仏『ELLE』編集長が語る「女性・メディアの未来」1/4【特別対談】

FASHION HEADLINE / 2014年7月7日 21時0分

K:そういう意味では、媒体側の意識も変わりましたよ。ELLEの誌面作りも、ファッションアイコンとしてのデザイナーやブランドだけに限らず、ファッションのプロじゃないアイコン=セレブリティと呼ばれる人達がカルチャーや他のジャンルとファッションを結びつけるようになってきたんです。

V:歴史を振り返ると、20世紀のデザイナーやアイコンと言われる人達は、女性のニーズをよく把握していたから成功した。

例えば、ココ・シャネル(Coco Chanel)は、女性達のウエストをコルセットから解放しました。男性の下着として使用されていたジャージーや、男性が狩猟の時に着たツイードを取り入れるという、革命的なファッションを提案しました。

60年代にはイヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)が、タキシードやサファリジャケットといった男性的なワードローブを女性のものに加え、女性らしくセクシーなファッションを考えつきました。つまり、ファッションと女性の社会進出は密接につながっているのです。ですから、デザイナー達は女性の社会的な立場の変化を常にウォッチしているんだと思います。

K:80年代のパワースーツもそういった現れの一つかもしれませんね。女性が男性と対等に社会進出をしてきた時代、肩パッドの入ったかっちりとしたジャケットは、強い女性を象徴するスタイルでした。

V:現在のプラダ(PRADA)もそうです。ミウッチャの頭の中には、常にある女性のイメージがあります。その女性は、自由で、強さを持つフェミニンな女性です。

K:強いというだけでなく、自由ということがこれからますます重要になってくるような気がします。ファッションも大きな一つの流行で動くのでなく、より多様化しています。その中から自分らしいスタイルを選ぶことができる、生き方も含めて自ら選択することが可能になったのが今という時代ではないでしょうか。

2/4に続く。

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