ジョナサン・アンダーソン--“シェア”でモードを牽引する新時代デザイナー【INTERVIEW】

Sixが発刊されていた頃、84年生まれのアンダーソンは、北アイルランドでまだ子供時代を過ごしていただろう。アンダーソンの口からSixの話が出ようとは……。

また1階のエレファントスペースを下見したときに感じたことについて彼は、「象を見たとたんトライバルというキーワードが頭に浮かびました」という。そこで象を白く塗り、15SSメンズコレクションを着たマネキンには白のウイッグを被せてフューチャリスティックなトライバルのイメージを描いた。象のまわりには、土や草木を思わせるネイチャーカラーのレザークッションを並べ、その上には彼による新生「アマソナ」「フラメンコ」などのバッグ、ノット型のキーリング、メカノピン、コインケースが置かれ、遠い異国の市場の雰囲気を表現した。アンダーソンの過去と未来を融合した独特の世界が展開されている。

色や形の記憶を自在に操るアンダーソンのクリエーションが行き着く先をこれからもウォッチングし続けたい。