国連WFP親善大使・竹下景子トークショー“この瞬間に飢餓がある”
FASHION HEADLINE / 2014年8月15日 20時0分
銀座三越は、写真展「竹下景子親善大使が見た国連WFP(世界食糧計画)の食糧支援―母と子の絆、子どもたちの未来―」を8月17日まで開催している。それにともない13日、国連WFP協会親善大使としても活動する、女優の竹下景子によるトークショーが行われた。
彼女は05年9月より国連WFP協会顧問として活動しており、10年11月に親善大使に就任。同企画では、竹下が訪問したセネガルとフィリピンの状況や、そこで暮らす母子の様子について話を聞くことができた。
12年に干ばつによって食糧危機に見舞われたセネガルでは、5歳未満の子供や妊娠中の母親のために食糧支援を行った。実際に赤ちゃんを抱き上げたという竹下氏は、「13ヶ月の赤ちゃんなのに、6、7ヶ月ぐらいの大きさしかなかった」と現地の悲惨な状況についてコメント。更に、「食料をあげたら、かぶりつくようにして食べる赤ちゃんを見て、懸命に生きようとしている命があることを実感した」と語った。
またセネガルでは、WFPが行う給食の配布に参加。セネガルを始め、途上国では子供は労働力であり、満足に学校に通えないのが現状。「母親は子供にお腹いっぱいになってほしいと思うもの。だから、給食があることで、学校に行きなさいって言うんです」と給食と教育の関係の重要性を述べた。
13年には、台風被害にあったフィリピンも訪問。同国ではこの被害により、7人に1人が被災し、6,000人以上の死者を出した。彼女が訪問したのは被災から半年後。多くの地域で食料の配給が終息する中、サマール島東部の貧しい地域では食糧配給が続けられていた。そこでは、1人5kg(2週間分)の米が配られており、竹下氏は「現地の人は、ただお米を配っているだけの私にまで、『ありがとう』と言ってくれるんです。それほど、食料の切実な問題があったんです」と当時を振り返った。
こうした厳しい現実に、「今日のような明日があると思いがち。でも、この瞬間にも飢えに苦しんでいるはたくさんいるんです」と食べたくても食べられない人がいる現実について言及。「余力があるから寄付をするのではなく、離れた国にいる人のことも考えてほしい」と訴えた。
WFPでは11年から「レッドカップキャンペーン」を行っている。これは、チキンラーメンやとんがりコーンなど、「レッドカップ」のイラストと「WFP」のマークが入っている食品を購入することで、売り上げの一部が支援に繋がるという仕組み。最後に、「レッドカップキャンペーンを始め、ボランティアや募金を通じて、お手伝いをお願いしたいです」と支援を呼びかけた。
外部リンク
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1健康診断の数値が改善する7つの習慣とは…いわき市で糖尿病の専門医師が解説・福島県
福島中央テレビニュース / 2024年9月23日 14時31分
-
2広島に瀬戸内の自然×シャトレーゼの魅力感じるリゾートホテル誕生
モデルプレス / 2024年9月24日 7時32分
-
3「高くても低くてもダメ」血糖値の正しい整え方 人格破綻まで招きかねない「低血糖」の恐怖
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 17時0分
-
4「そうだったのか!」料理長が教える玉ねぎの剥き方が参考になる
おたくま経済新聞 / 2024年9月23日 18時0分
-
5どんな時にスマホを買い替える? 3位スペック不足を感じた時、2位故障した時…1位は?
まいどなニュース / 2024年9月23日 16時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください