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【Rie Omoto/生き方】世界で活躍するメイクアップアーティストが見据える未来

FASHION HEADLINE / 2014年8月16日 18時0分

――そういうお仕事では、どうやってメイクを組み立てていくのですか?

エディトリアルだったら、ストーリーがあって、そのストーリーの中にいるべき女性像を想像します。編集者達とはそのシーンやストーリーがどういうものか、綿密に打ち合わせます。きちんと責任を持って、納得のいく仕事をしたいんです。

昔はすごく暇な時もありましたから、来る仕事は選ばずにやっていましたけれど、段々と、選ぶこともお互いの礼儀みたいなことなのかな、と思うようになりました。現場に行けば、100%の力を出し切って一生懸命やりますが、それでもお互いに「違うな」と違和感を持つのも嫌ですよね。だからそうならないように、モデルは誰でスタイリストは誰でとか、彼ら、彼女らと一緒なら良い仕事ができると思え、情熱を傾けてやろうと思える仕事を選ぶようにしています。

大切な時間を費やすのですから、「イケてない」という仕事をするのは自分にとっても良くない事ですしね。

――忙しいと、そう思っていなくても疎かになってしまうことがありますね。

そう。毎日働いて疲れ過ぎると、仕事にかけるパワーがどんどん薄いものになるような気がするんです。だから、10の仕事をするよりも、本当に集中してできる3つの仕事をやるほうが、お互いハッピーになれると思うようになりました。

――RIEさん個人としては他に、何かお考えになっていることはありますか?

メイク、ヘアやファッションをトータルに見る小さな学校を創れたらいいなと思っているんです。既存のメイクの学校は、卒業してからアシスタントをしつつ仕事の勉強をしていくわけですが、となると、学校の役割は何なのか疑問になりますね。卒業したらすぐに実践できることを学べる学校があったらいいんじゃないかと思うんです。というのも学校ではメイクのことしか教えません。従来の学校では、テキストはアップデートされず、教え方も変わらないから、時代遅れになってしまって、そこで学んだことを仕事で生かすことができないのです。しかも、メイクもヘアも、教わるのは首から上だけ。

――というと?

ファッションやライフスタイルとかけ離れているんです。例えば一口にドレスに合うメイクといっても、赤いリップにしたほうがいい場合と、ヌーディーにしたほうがいい場合があるし、昼間なのか夜なのかによっても変わってきますよね?「どういうメイクやヘアがいいの?」というのは、着る服やシーンという背景が必要なんです。

――残念ながらこれまでの学校には、そういう発想がなかったということですね。

ええ。だから、ファッションやシーンも含め、トータルに教えられたらいいな、学校を卒業して、メーキャップアーティストやヘアスタイリストやスタイリストのアシスタントについて学ぶようなことを、学校にいる間に学べたらいいな、と思うんです。若いうちってものすごく吸収できるから、学校で、勉強と業界の現場のことを両方学べればいいのに、とずっと考えているところです。

後半では、メイクや美容についての哲学をお聞きします。

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