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【京都特集】妄想を呼び起こす美しい飴があれば、瞬時に異世界に旅立てる

FASHION HEADLINE / 2014年9月5日 14時0分

商品名にちなんだ本やDVDと一緒に贈るのもステキ☆

美しい名を持つお菓子が好きだ。なぜってその言葉を唱えながら口に含むと、甘美な物語が脳内を駆け巡るから。

京都市下京区に昨年2月にオープンした「クロッシェ」(京都市下京区綾小路富小路東入塩屋町69)も、妄想好きにはたまらない店である。陳列棚に並ぶのは、京の伝統と職人の技術によって生み出された「京あめ」。砂糖と水あめを煮詰めたものに、味や香りを足すことでストーリーを紡いで仕立てる小さな芸術品だ。

製造を手掛けるのは、創業130年の今西製菓。そして商品の名前や店舗内装は、すべてこの店の代表が考えているのだという。

黄・ピンク・緑のラインが通った、伝統的な色彩の手まり麩を思わす丸い飴は、レモンライム味の「白絹手鞠」。同様のデザインでベースにオレンジを用い、赤や黄のラインを沿わせたものは、オレンジ味に仕上げた「紅葉手鞠」。

細長い形で、グレーのベースに鮮やかな紫と緑が通ったフルーツミックス味は「源氏物語」。黄緑・オレンジの極太ラインが美しいゆず味の「桐竹屏風」、海色と明るい茶で構成されたラムネ味の「瑠璃」も、日本情緒溢れる色合いが魅力だ。

かと思えば、菊の花のようないきいきとした黄色をまとったレモン味の飴には、「ヴェルサイユ」の名を付け、薄紫に濃い紫を重ねたグレープ味のグラデーション飴は、「アール・デコ」と命名するところがなんとも粋である。

店内の内装は、飴たちの持つストーリーを邪魔しないよう、無垢な白でまとめられているのがポイント。壁一面がガラス張りで十分採光がとれるため、照明はわずかばかり。余計なものが何もないからこそ、訪れる人々は心ゆくまで妄想に集中できるのだ。

ピンときた一粒を口に含んでそうっと溶かしたとき、脳内のあなたはどんな世界にいて、どんな風におめかししているだろう?ぜひご自身で、その姿を確かめてみてほしい。

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