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【ファッション再生】“機械・ファッション大国である日本”イエリ社長×兼松繊維社長2/3

FASHION HEADLINE / 2014年10月18日 21時0分

でも日本はダサい感じでやっていると広がらない。例えば、リサイクルした糸から製造した生地を、ラグジュアリーブランドとかに使ってもらった段階でやっとムーブメントになるんです。ちょっと高くても世界的に当たり前、スタンダードとなるでしょう。

あと、パリやニューヨークなど、どこの国の人と話をしていても、リサイクルの原料を作る機械を発明するのは日本人にしかできないと言われますよ。ドイツは機械大国ではあるが、ファッション大国ではないから。機械大国であり、ファッション大国であるのは世界中を探しても日本にしかない。例えば、ホールガーメントの編み機を作った島精機とか。実際に島精機の人とも話したけど、絶対作れるはず。そういう企業に立ち上がってほしいと思います。難しい問題は出てくるとは思うけど、それを改善していけるのが日本人のいい所だと思っているから。こと技術に関しては。

だから、今からでも行政とそういう企業が手を挙げてやってくれれば枯渇するなんてことにはならないだろうし、このままでは本当に悲惨な目に合うことが目に見えている。

80年代から90年代前半に会社を成してきた人達に対して、今の世の中に対して責任を取りなさいと言いたい。再生とかというキーワードに対して、今の60・70代の人達に率先して立ち上がって頂かないと。だって立ち上がって頂けるレベルに皆さんいるじゃないですか。社長や役員をされているんですから手筈を整えて頂かないと。我々は現場で動く人間だから、やっぱり利益、売り上げだけを考えて生きていける世の中ではなくなってきているからね。そこは是非貢献したい。こんな話をすると長ケ部社長は耳が痛いかもしれないけど(笑)。

O:いやいや私もこの業界で生きてきた責任はやはり感じますのでそのためにもやりたいと思います。僕らがまず思い起こさないといけないなあと思うのは、30年前はきっと瓶だとか缶だとかの分別もしていなかったですよね。これもリサイクルの意識が社会的に盛り上がってきて今や当たり前の様に分別しています。ところが衣料品は取り残されていて、本当に、このままでいいのかと思っています。このままでいい訳ないからどうにかしないといけない。そう思っている人はいっぱいいるのにリーダーシップを取ってやっていこうとはなかなか出来ない。我々は微力ではあるのですが何かの役に立てないものかと思っています。

あまりにテーマが大きく、例えばこういった話を同業の方にしても「言うことは解るけれどそりゃあ無理ですよ」と言われてしまう。無理でない様にしていくためにはやはり業界あげて意思をもつことが先決なのでしょうが、更に言えばマスコミに協力してもらってリサイクル、リユースのムーブメントとして盛り上げていくことが出来て、最終的には政府が動いて“衣料品リサイクル法”までいければこの問題のスタート位置に立てるかと思います。

T:他業種では電力の買り取り自由化とかありますよね。うちもソーラーパネルで発電していて、電力買ってもらったんですよ(笑)。

1/3に戻る。
3/3に続く。

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