フォーマルから出発する優しいマニッシュ、コントラストとバランス【ロンドンコレクション:ウィメンズ3日目】

FASHION HEADLINE / 2014年11月27日 8時0分

マーガレット・ハウエル15SSウィメンズコレクション

ロンドンファッションウィーク3日目の9月14日、各ブランドが15SSウィメンズコレクションを発表した。

英国的なメンズウエアをインスピレーションとすることの多い「マーガレット・ハウエル(Margaret Howell)」と「ポール・スミス(Paul Smith)」はともに、ディナージャケット、ディナーシャツといったフォーマルなアイテムを優しい雰囲気のリラックスピースに仕上げた。リネンのショールカラージャケットにスリムなパンツのコンビネーションでスタートしたマーガレット・ハウエルは、インナーにブラトップを合わせたり、オーバーサイズのカフスが手の甲まで届くシャツドレスにアレンジしたりと、マニッシュな中に品のいいセクシーさを盛り込んだ。



一方ポール・スミスは、ディナーシャツを肩がゆるやかに落ちるロールネックの半袖トップに変身させ、ディナージャケットは袖なしのアシメトリーなロングジャケットとなった。ローウエストで切り替えてスカート部分をプリーツにしたドレスは幅広のストライプ地で作られ、光沢のあるサテンや透けるオーガンザが1着の中でマニッシュとフェミニンの微妙なバランスを取っていた。



ミニ丈のプリーツスカートとスポーティなトップでレトロなテニスウエアの雰囲気を見せたのは、トップショップのコレクションライン「トップショップ・ユニーク(TOPSHOP UNIQUE)」と、ニットウエアの老舗ブランド「プリングル・オブ・スコットランド(Pringle of Scotland)」。シェープやアイテムに共通するものはありつつも、2ブランドのアイデアは大きく異なる。英国シーサイドでの若い女の子たちの休日をインスピレーションとしたユニークは、真っ赤なプリーツスカートやアブストラクトな花柄のアイテムでガーリーに。ショー後半にはナイトライフ編として、スポーツマインドを残しつつクリスタルとラッフルで飾ったミニドレスがたっぷり登場した。



プリングル・オブ・スコットランドは、ジョン・エヴァレット・ミレーとピカソという、異質なふたりの画家の作品を出発点に、1着の服の中にコントラストを描き出した。シェープだけ見ればテニスウエア風のミニワンピースは、ニットをはぎ合わせる際に使用するステッチを模した刺繍がスカート部分にみっしりと施され、ブランドのアイデンティティを示すとともに、コントラストをくっきりと見せる。



イギリス発フィットネスウエア「スウェッティ・ベティ(Sweaty Betty)」とのコラボレーションによるアクティブスポーツウエアも登場した「リチャード・ニコル(Richard Nicoll)」のコレクションは、フェミニンなドレスにレザー製のフードトップを合わせたり、ウエストバッグを斜め掛けしてみたりと、これもまたコントラストを1着の中に見せるものだった。微妙な位置を細い紐で吊り上げてアシメトリーなシェープを作ったドレス、胸元や腰のあたりにファスナーを入れ、あえて開くことで立体感を強調したドレスなど、バランスがキーワードとなりそうなアイテムも見られた。



地球上のすべての大陸がひとつになった古代の超大陸パンゲアと、その時代のひとつになった超大洋パンタラサのイメージから出発して、大地と海、生命の誕生と進化、その後大陸が現在の配置に至るまでの長い年月といったものをドレスの上に表現したのは「メアリー・カトランズ(Mary Katrantzou)」。シードビーズを敷き詰めたピースが透けるシルクに乗せられ、陸と水を表現、古生物の巨大なうろこのようなレースが綴られてドレスやトップとなる。ジャカードや刺繍で表現されたパターンは、生命の象徴としてのヘビや海藻が描くオーガニックな曲線。黒、ベージュ、カーキといったベーシックな色から次第にカラフルさを増して行くことで、地球の進化、生命の花開く様を表現している。

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