レザーが語るエルメス展「レザー・フォーエバー」、東京国立博物館でスタート

FASHION HEADLINE / 2014年12月2日 15時29分

エルメス展覧会「レザー・フォーエバー」はボックスカーフ、ヴォー・バレニア、クロコダイルなどのレザーが展示されるノウハウルームから始まる

「エルメス(HERMES)」とレザーの絆をテーマとしたエキシビション「レザー・フォーエバー」が12月2日から上野の東京国立博物館 表慶館で始まった。

1837年に馬具作りから始まり、馬具職人の持つ技を生かすためのものづくりに取り組んできたエルメスにとって、レザーは常にその根幹にあり、何よりも大切な素材。エキシビションでは「ノウハウ」「時を重ねた風格」「夢をかたちに」「馬――最初のお客様」「ノマドの精神」といった12の視点からエルメスのレザー製品を読み解くことができる。

「ノウハウ」では、エルメスそのものとも言える職人達が伝承してきた知識と技に触れることができる。レザーの表情は様々。職人達はクロコダイルや絹のようなテクスチャーのボックスカーフ、ヴォー・バレニアといった30種に及ぶレザーをそれぞれの特徴を見極めながら製品ごとに使い分けるという。

レザーの状態を肌で確認しながら裁断する手。ヴォー・バレニアのように滑らかなレザーは時折、「血の道」と呼ばれる血管が通っていた跡が線上になってレザーの表面に現れる。それはレザーが尊い命を宿していた証だ。職人達は一つとして同じ表情のないレザーを愛しみながら裁断し、一刺し一刺しレザーに糸を通していく。そうした職人の手によって、平面のレザーがケリー、バーキンといったアイコニックなバッグや、書類フォルダー、ステアリングウィールに変身していく。もちろん鞍にも。

エルメスが馬具を作り始めて間もない頃、その引き具が馬への負担が少ないため馬が暴れないと評判だったと聞いたことがある。そうした馬具作りのノウハウを応用して、世界でもいち早くレザーベルトを作るなど、職人の技術を生かしながら、これまで存在しなかったレザーアイテムを生み出してきたのがエルメスだ。それは人だけが持つ創造力のなせること。コンピューター社会が発達してもアイデアは生み出せないだろう。

エキシビションのためにパリのアトリエからレザー職人が来日している。裁断、縫製、ステッチの技を目の前で見せてくれる貴重な機会だ。高く積み上げられたレザーの数々に囲まれ、職人の手がエレガントにレザーをバッグに変えていく様を見ていると、自分も何か作りたい、そんな衝動に駆り立てられることだろう。

■エルメスのメンズアーティスティックディレクター、ヴェロニク・ニシャニアンのインタビューはこちらhttp://www.fashion-headline.com/article/2014/12/04/8729.html

【イベント情報】
エルメス「レザー・フォーエバー」
会場:東京国立博物館 表慶館
住所:東京都台東区上野公園13-9
会期:12月2日から23日
時間:9:30から17:00(3日から7日は20:00まで)
休館日:月曜日
入場無料(入場引き換え券を右記http://lfe.hermes.com/jpより取得の上、東京国立博物館正門の専用窓口にて携帯・スマートフォンの画面を提示)

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