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ドンペリニヨンがイリス・ヴァン・ヘルペンと造った“繭”【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2014年12月24日 12時0分

テクノロジーに、オーガニック(有機的)なものやクラフトの要素を融合することはいつも私のクリエーションのテーマにあります。今回も、複雑で立体的なデザインを具現化するのに不可欠である3Dプリンターを用いて、有機的なものであるワイン作りを表現しました。よく誤解されるのですが、私にとってテクノロジーとオーガニックは対極にあるものではありません。両者はバランスを取るのに必要なものであって、互いに補い合うものなのです。

――今回、新しい挑戦だったことはありますか?

以前、デザイナーのヨラン・ファン・デルヴィール(Jolan Van der Wiel)と一緒に、「磁界」をコンセプトにしたコラボレーション作品を作ったことがあるのですが、今回、それを更に進化させて、コクーンのシルエットを磁界の構造を元にデザインしています。また、蚕から出るココネーゼ(粘液)をイメージさせるこの不思議な質感は、「フェローフルート」という NASAのために開発された液体状の金属を使用して実現しました。

――同時にデザインされたギフトボックスも素敵ですね。

ギフトボックスにはコクーンをデザインしています。細部まで繊細に再現しました。深いグリーンは自然の象徴であり、シャンパーニュの醸造プロセスをイメージした色でもあります。

一見このデザインは左右対称に見えますが、よく目を凝らすと対称ではないことが分かると思います。アートピースもそうです。自然界には、遠目では対称に見えても実際には非対称であるものが多く存在しますから。例えば指紋などもそうですよね。

――あなたにとって、コラボレーションとは?

インスピレーションを与えてくれるものです。新しい考え方に触れることで、それまでの自分が持っていた固定観念や習慣を壊すことが出来ますから。これまでも様々なジャンルのクリエーター達とコラボレーションしてきましたが、今回もこんな素晴らしい機会に恵まれたことを感謝しています。

――今回来日されて、日本からもインスパイアされましたか?

もちろんです!まず、私が暮らすオランダはあまり高い建物がないので、高いビルから景色を一望するのにとてもわくわくしました。日本の文化や言葉、食事、ディテールへのこだわり、古いものと新しいものが混在していること、それに大都市なのに平和であることに感銘を受けました。美術館や博物館もとても興味深いですね。

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