ホイットニー美術館とNYの記憶を辿るマックスマーラ【15プレフォール】
FASHION HEADLINE / 2015年2月9日 10時0分
ニューヨークで発表されたマックスマーラ(MaxMara)の15プレフォールコレクションは現代アートからインスパイアされたもの。
2015年5月1日、ニューヨークのダウンタウン・ミートパッキング地区に移転オープンする「ホイットニー美術館」のオープニングパーティースポンサーを務めるマックスマーラ。
同美術館の再建を手掛けたのは建築家レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)。レンゾは
“都市は徐々に自然の状態に回帰する”という、現代美術家ロバート・スミッソン(Robert Smithson)の思想を体現し、周囲の建築物や空間に押し出されて形作られたかのような、5台の角張ったエアコンプラントが突出したタワーを設計した。この新しい美術館も時間の経過とともにモニュメントとして再自然化することを予兆しているという。
今シーズンのコレクションは、その再建にあたってのレンゾのクリエーション哲学に基づき、テーマを「Where the Wild Things Were(野生や自然の記憶に回帰する場所)」と設定。ホイットニー美術館と歴史を歩んだアーティスト達の作品と共に時代の記憶を辿る。
ルダンゴト、ダブルフェイスのダブルブレストブレザー、バイアスカットのアンクル丈スカートは、旧ホイットニー美術館の、ブロックが段々に迫り出した外観から着想を得た、ブラックウールクレープ素材を使用。野性的なエッセンスを与えるボブキャット、メンフクロウ、ドロガメなどのアニマルモチーフは、プリントやカシミアジャカード、テクノシルクの型押しへと展開され、レザースカートの表地や、トレンチコート、ショート丈ボンバージャケットの内側に用いられる。
ショーの後半に現れる赤一色で統一されたコーディネートは、60年代に活躍した振付家トリシャ・ブラウン(Trisha Brown)のダンス作品「Roof Piece」で深紅をまとって踊ったダンサー達を彷彿とさせ、一層テーマのメッセージを強調するものとなった。
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