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ベトナムの光と影をダイナミックに映し出す、ディン・Q・レの日本初となる個展が開催

FASHION HEADLINE / 2015年2月19日 22時0分

《農民とヘリコプター》 2006年 3チャンネルビデオ、カラ―、サウンド、ヘリコプター Collaborating Artists: Hai Quoc Tran, Le Van Danh, Phu-Nam Thuc Ha, Tuan Andrew Nguyen Commissioned by Queensland Gallery of Modern Art, Australia 展示風景:「リフレクション:アートに見る世界の今」堂島リバービエンナーレ2009、大阪写真:福永一夫

ベトナム人アーティスト、ディン・Q・レの日本初となる個展「ディン・Q・レ展:明日への記憶」が、7月25日から10月12日まで森美術館で開催される。

レは1968年に国境付近であるベトナムのハーティエンに生まれ、ポル・ポト派の侵略から逃れるために10歳の時に家族とともに渡米。その後、カリフォルニア大学サンタバーバラ校とニューヨーク視覚芸術学校で、写真とメディアアートを学んだ。これまでに、シャーマン現代美術基金やニューヨーク近代美術館などで個展を開催し、国際的にも高い評価を受けている。

会場では彼を一躍有名にした作品である、ベトナムの伝統的なゴザ編みから着想を得た「フォト・ウィービング」シリーズを展示。ベトナム戦争をはじめ、カンボジアの遺跡、ポル・ポト派による虐殺、ハリウッド映画などの裁断された写真がタペストリー状に編み込まれ、見る角度や立ち位置によって様々な印象を与える。

更に、3面の映像と手作りのヘリコプターを組み合わせた映像インスタレーション作品「農民とヘリコプター」も展示される。この作品では自作のヘリコプターの開発に挑むベトナム人男性に焦点を当て、ベトナムと戦争の象徴であるヘリコプターをめぐる複雑な関係を巧みに描き出した。他にも、結合双生児をテーマとし、ベトナム戦争中にアメリカ軍が散布した枯葉剤との関連を示唆する作品「傷ついた遺伝子」など、人々の様々な実体験を繊密なリサーチとインタビューに基づいてダイナミックに表現。これまで語られなかった名もなき市井の物語をすくい上げ、見落とされてきた人々の痛みや喪失を独自の視点で描き出している。

その他、会場では、“報道写真を通して見るベトナム戦争”“ベトナム戦争が日本社会や日米関係に与えた影響”“今日のベトナムの現代アートシーン”“ビジネス・マーケットとしてのベトナムの魅力”などのテーマで、レクチャーやセッションを開催する。

【イベント情報】
ディン・Q・レ展:明日への記憶
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53階
会期:7月25日から10月12日まで
時間:10:00から22:00まで(火曜日は9月22日を除き17:00まで)
料金:一般1,800円、高大学生1,200円、4歳から中学生600円、65歳以上1,500円

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