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イッセイミヤケは色で3Dの服を織る【15-16AWウィメンズ】

FASHION HEADLINE / 2015年3月9日 21時0分

イッセイ ミヤケ15-16AWコレクション

イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)の15-16AWコレクションは様々に色めいた。デザイナー・宮前義之3シーズン目となる布・3Dスチームストレッチ使いはよりファッションとなり、万華鏡のように煌めいた。テーマはカラースコープ(Colorscope)。

線から面と進化して来た3Dスチームストレッチ。今回は色にフォーカスされた。プリントのようにシアン・マゼンタ・イエローの糸を駆使し、1枚布で3Dの花を咲かせた。結晶や花、地層、巻貝と自然界からの色と形のモチーフが現代の技術によってファッションとなる。

陰翳が織り込まれたガーメント達は一般的なジャカード織りのような雰囲気。抽象的なフォルムを描くトップスやスカートなどに加え、今回は襟のついたコートやジャケット類が充実した。離れて見ると、豪華な刺繍が施されたような印象だ。

グリッド状の凹凸が付いたアウターは2重織り。下層を縮めることにより、スモッキング刺繍のようなディテールをオートマティカリーに創出したもの。

雪の結晶のように美しい色とりどりの幾何学模様が彩るワンピース、ジャケット、コートなどは所々黒くシャドーが入り、立体的な表情を醸す。黒のゾーンは切り替えやニットのように見えるが、そうではなく織りの密度を違えている。今更言うまでもないが、すべて予めパターンが織り込まれた1枚布で構築されている。

巻貝の構造からインスパイアされたのは、ラストに登場した一連のサーキュラースカートルック。モデル達がベルトで抑えたスカートを一気に解き放ち、ランウエイに満開の花を咲かせ、そのままフィナーレへと突入した演出は会場を熱気の渦に巻き込み、万雷の拍手と共に宮前を迎えた。


宮前は、「今回は人に力を与えるなど、様々な印象をもたらす“色”をやりたかった。この3Dスチームストレッチはまだまだ色んなことができる。刺繍の技術をテクニックで置き換えたり」と次へのアイデアは尽きないようだ。

実はショーのインビテーションがスカートのパターンを縮小したもの。色や巻貝が印刷されており、今シーズンのテーマが凝縮されていた。

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