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ヴァン クリーフ&アーペルがパリで「フローラ展」開催。蜷川実花と建築家 田根剛と共に描く心地よい魅惑的な空間

FASHION HEADLINE / 2021年9月12日 11時0分

1906年の創業以来、ヴァン クリーフ&アーペルは、自然から無限のインスピレーションを汲み取ってきました。フローラ(植物相)は、自然界の果てしない変容を映し出す貴重な素材と共に、メゾンの作品に生命力と詩情を授けています。色彩豊かな作品で知られる写真家の蜷川実花氏は、メゾンと同じように花に魅了され、常にその美しさと特異性を捉えようと心血を注いでいます。彼女が撮影した写真において、ダリア、バラ、桜のあらゆるニュアンスが鮮やかに表現され、花々は再び命を吹き込まれたかのような生気を放っています。今回の「フローラ」展では、ヴァン クリーフ&アーペル コレクションや現代のジュエリーなどメゾンの100点以上の作品が、アーティストの作品と調和し、贅沢な空間を生み出しています。蜷川氏が撮影した花々は、ガラスの壁面にまばゆい花冠を広げ、メゾンのフローラル クリエーションは、周囲に溶け込むよう設計されたショーケースの中で繊細に花を咲かせます。


本展は、蜷川実花氏とメゾンが共有する花のビジョンを反映した3部構成となっています。第1部では、現実に即した表現を際立たせた自然主義的な美学を紹介します。写真やジュエリーに表現された自然な色合いや花冠のボリューム感、花びらの質感や特徴に着目し、代表的なジュエリー作品として、1937年に制作されたミステリーセット ピヴォワンヌ クリップやミオソティス ウォッチを展示しています。

第2部では、ブーケに焦点を当て、1930年代から1940年代のヴァン クリーフ&アーペルの作品の多くを飾る花々が織りなす見事な構成や、写真家が称賛してやまない豊かなバラの茂みなど、花があふれんばかりに咲き誇る花壇に賛辞を贈ります。そして、最後の第3部では、様式化された花のビジョンに注目します。ここでは、自然のリアリスティックな表現に代わり、グラフィカルなライン、印象的な色の組み合わせ、そして動きを感じさせる表現が浮かび上がります。クチュールに着想したシルエット クリップなど、異なる芸術の世界からの影響がメゾンの作品に光を与え、デザインの新たなレパートリーを育んでいます。

ひとつの部屋から次の部屋へと進むごとに、さまざまな作品同士のつながりが生まれていきます。写真家が撮影した極彩色の写真と宝石の色合いが共鳴し、絶えることなく進化し続ける豊かな花の世界を称えます。


ジュエリーと写真との芸術的な対話を演出するために、蜷川実花氏とヴァン クリーフ&アーペルは、パリを拠点とするATTA(Atelier Tsuyoshi Tane Architects)の創設者である建築家の田根剛氏に、会場デザインを依頼しました。田根氏が「フローラ」展に向けて思い描いたのは、光と鏡の戯れを基調とした没入型のセットデザインです。空間演出の軸として、2つの主要なコンセプトが織り込まれています。無限の色彩効果を持つ「万華鏡」と、この夢のような空間で来場者を迷わせる「迷路」です。展覧会の順路は、光を反射するガラスの壁で構成されており、ライトアップによって蜷川実花氏の写真がそこに映し出されます。

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