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フランス人間国宝が見る日本の美。扇子アーティストが織りなす、新作を含む美しい作品約15点が新宿伊勢丹に集結

FASHION HEADLINE / 2021年9月14日 17時0分

伊勢丹新宿店では、9月25日・26日の2日間、伊勢丹新宿店 本館7階 呉服/特選きものにおいて、「シルヴァン・ル・グエン作品展」を開催いたします。最年少でフランス人間国宝(メートル・ダール)に認定されたシルヴァン・ル・グエン氏の作品を、新作を中心にご紹介いたします。
https://www.mistore.jp/store/shinjuku/shops/kimono/kimono_1/shopnews_list/shopnews0149.html



伊勢丹新宿店では、9月25日・26日の2日間、本館7階 呉服/特選きものにおいて、38歳の若さでフランス人間国宝(メートル・ダール)に認定されたシルヴァン・ル・グエン氏の作品展を開催いたします。

日本の折り紙に着想を得て制作される作品の数々は、西洋の扇に見られる華やかさや立体感と、日本の扇子に見られる精巧なファンクションの両方を備え、多くの人を魅了してきました。映画「マリー・アントワネット」「シンデレラ」にも作品を提供した実績を持ち、世界中からの注目を集めている作家の一人です。

現在は京都に在住し、日本の着物生地や和紙を扇子の素材として積極的に取り入れている彼の新作を中心に、優美で華やかな作品をご紹介いたします。


人間国宝が魅せられた日本の伝統技術

扇子の素材として彼が着目したのは、日本の伝統技術で作られた着物や和紙。1555年創業、466年もの歴史を誇る京友禅の老舗<千切屋治兵衞>(きちりやじへえ)とのコラボレーションは、まさに彼のアーティストとしての感性を奮い立たせるものでした。反物の幅は約38cm、その中に伝統的な模様がふんだんに表現されています。しかしその柄を活かして扇子を制作するには、38cmでは足りないことに気づきます。苦心の末、彼がたどり着いたのは、2つの場面をつなぎ合わせるという斬新なもの。しかもその間には無地のオーガンザを縫い合わせることで、扇面にストーリー性を持たせることに成功するのです。

また、彼は和紙の一大産地、越前にも自ら出向いて、日本の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)9代目岩野市兵衛氏とも出会います。岩野氏が漉いた和紙を手に入れた彼は、その特徴を最大限に生かすべく、デザインの構想にかかります。光を優しく通す美しい和紙を前に、彼が着装したのは日本が誇る長編小説『源氏物語』の風景。月明かりが輝き、霞がかった幻想的な風景を扇子に表現することに取り組んだのです。ここに日仏の人間国宝のコラボレーションが誕生することになったのです。

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