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厚さ1.80mmという驚くべき数値。ブルガリ新作「オクト フィニッシモ ウルトラ」発表

FASHION HEADLINE / 2022年4月6日 17時0分

「オクト フィニッシモ ウルトラ」は、物理法則への挑戦です。この薄さを実現するためには、ゼロからすべてを作り直し、革新的な解決策を見出さなければなりません。そして8件の特許出願を行いました。この道なき道への挑戦には、ジュウ渓谷とヌーシャテルにあるブルガリの技術チームと、ラ・ショー・ド・フォンに位置する革新的なムーブメント開発のスペシャリストチームとの3年におよぶ研究開発を要しました。「オクト フィニッシモ ウルトラ」は、こうして世界最薄の機械式時計を作るために立ちはだかった多くの課題に打ち勝ち、築き上げたさまざまな技術の結晶です。どのようなことが今後起ころうとも、このウォッチが現代のオートオルロジュリーの歴史に名を残すことは間違いありません。

短距離走者が100分の1秒を縮めるために並々ならぬ努力をするように、新記録への挑戦は常に自分を超えていかなければなりません。同じように、ウォッチの厚みを1ミリ、2ミリと薄くするには、極めて独創的な手法を駆使することが求められます。そのため、「オクト フィニッシモ ウルトラ」ではケースバックをメインプレートとして使用し、そこに170個の部品からなるBVL180キャリバーを組み込んだ構造になっています。ブレスレットのリンクのボリュームも全面的に見直す必要がありました。1.80mm厚のケースの薄さと連なるように完璧にフィットしながら、従来の「オクト フィニッシモ」のブレスレットの2分の1の薄さを実現しています。さらに、フォールディングバックルも新しいパラメーターに従って設計する必要がありました。また、直径40mm、厚さ1.80mmのウォッチに求められた全体の剛性を満たすため、高密度、高硬度、高耐久性を叶える、炭素とタングステンを組み合わせたタングステンカーバイドを用いたミドルケース、ベゼル、チタンラグ、ケースバック/メインプレートを開発することに成功しました。加えて、ウォッチの表面全体を活かすために、時・分ダイヤル、50時間のパワーリザーブを備える大型の香箱、エスケープに少し工夫を加えベゼルの開口部の円形形状をシンプルにしました。



物理法則を無視することはできません。機械式時計のすべての部品をわずか1.80mmの厚さの中に収める方法を見つけ出すには、今までの時計業界における常識を超えた物理法則を考慮しなければならないのです。この薄さで、通常のウォッチの全構成部品が必要不可欠である場合、この制限された中での部品の設計や製造だけでなく、その機能についても再考する必要があるのです。また通常のウォッチでは1つの部品が1つの機能を果たすのに対し、超小型化されたウォッチでは最大4つの機能を果たす部品もあることが理想的です。例えばダイヤルのケースは、時刻を表示するだけでなく、他の部品を固定する役割も担っています。さらに、巻き上げや時刻合わせを行うリューズも、解決すべき課題の一つでした。

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