エルメス、詩情を色とりどりの格子にのせて【2018春夏ウィメンズ】
FASHION HEADLINE / 2017年10月10日 19時0分
ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキー(Nadège Vanhée-Cybulski)によるエルメス(HERMÈS)が10月2日、パリのシャイヨー宮を会場に2018年春夏ウィメンズコレクションショーを開催した。
全ルックの説明が書かれたブックレットの中には、元パルプのジャーヴィス・コッカー(Jarvis Cocker)によるキーカラーをテーマにした詩が添えられていたのが興味深い。ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキーがデビュー当初より引用しているブルー・ブラック、透明感ある淡いウェット・ブルー、麻縄を思わせるベージュ系のフィセル、深みのあるルージュ H、ダークなウルトラヴァイオレット、そして上品なピンク・グラニテ。その他にベージュに近いバター・イエローも登場し、淡い色と濃い色のコントラストを見せながら、原色系のグリーンやイエロー、レッドなどもあり、実にバリエーション豊かなカラーパレットとなっていた。
今シーズンは「タブリエ(エプロン)」が重要なキーで、機能的なアイテムをいかに現代のワードローブに落とし込むか、がテーマとなっている。直接的にエプロンを想起させるニットドレスやラップドレスなども見られたが、布を大きく取って身体を包むという特性を発展させたアイテムなども目を引いた。
冒頭には今シーズンのメインモチーフともなっているチェックのポンチョが登場。サイドボタンの留める位置を替えることで、様々な着こなしを楽しめるアイテムだ。合わせられたのがスポーティーなテープを袖にあしらったシルクシャツと、ヌバックのショートパンツ。ベルト部分には馬が舌をかまないようにするための舌遊びのモチーフが飾られ、馬具工房をルーツとするメゾンならではの遊び心が感じられる。その他にも、太いベルト状のレザーを編み込んだブルゾンや、スモッキングでギャザーを寄せたワンピース、異素材をパッチワークしたガウンコートなど、様々なチェックの解釈を見せた。今季メインのスカーフモチーフは、“グラン・マネージュ”(Grand Manége)で、馬具を描いたもの。シンプルなブラウスの他に、ラップドレス、グラフィカルなパンツや、水彩画のように淡く描いたプリントのシャツなどが登場。
スカーフモチーフや馬具のディテールなど、エルメスの伝統的なコードを守りつつも、1つのテーマを幾通りにも展開してコンテンポラリーな服に仕上げ、その巧みさに唸らされるコレクションとなっていた。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
マックス アンド コー、ロレンツォ・ポソッコとのコラボレーションによる2025年春夏カプセルコレクション「Found Family」を発表
PR TIMES / 2024年9月17日 18時45分
-
9月なのにまだまだ暑い!秋にオススメの白いアイテムのコーデ6選
fudge.jp / 2024年9月16日 22時30分
-
ローファー×ソックスのお手本コーデ10選。おしゃれな組み合わせ術をチェック!
fudge.jp / 2024年9月16日 19時0分
-
暑さの残る秋コーデに最適!おしゃれなパリジェンヌとロンドンガールのコーデ5選
fudge.jp / 2024年9月14日 22時30分
-
PUCCI最新コレクション「PARADE-パレード」
NeoL / 2024年9月10日 17時0分
ランキング
-
1ほっかほっか亭「コラボ依頼して賛否」への違和感 日清食品「10分どん兵衛」の成功例に倣えるか
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 15時20分
-
2ミニストップ、外国籍の利用客に“不適切な張り紙” 「問題を重く受け止め」謝罪
ORICON NEWS / 2024年9月20日 15時53分
-
3血管をむしばむ「超加工食品依存症」に要注意!医師が食べてほしくないもの3選
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月20日 11時0分
-
4あの「ポーター」が人気商品を大胆に変えた裏側 価格2倍にしても素材変えた吉田カバンの挑戦
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
5漁業関係者、「ぬか喜びにならなければ」=歓迎も中国側の手のひら返し警戒
時事通信 / 2024年9月20日 20時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください