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パリの多国籍な食文化に触発される、画家・イラストレーター田中麻記子が創造する世界【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2017年10月31日 11時0分


田中麻記子さんのアトリエにて

「生まれながらにパンク精神が私の血に流れていると思う(笑)。反逆心みたいなもの。不平不満とかではなく、一辺倒なイメージや固定概念を覆そうとしているのかな。“〜っぽい”ものが好きではなくて、作品にも異なる要素をミックスさせて描きます」。そんな彼女を触発するのは、多国籍の文化が混在するパリの街。移り住む前から毎年パリを訪れ、創作意欲を駆り立てられていた。もっぱら関心が高いのは食と音楽で、時間を見つけては気になるレストランに足を運んだり自宅で料理を楽しみ、日常に音楽は欠かせない存在だという。「ユダヤ人街、アラブ人街、アフリカ人街、アジア人街など異なる人種、食文化に触れられるのはパリの魅力。今はイランの家庭料理にハマっています。多国籍が混在するけれど、オスマン建築の美しい街並みが広がるというパリのミックス感が好き」。週末はマルシェに出かけ、旬の食材や料理方法について生産者と直接話す時間を楽しむ。創作に行き詰ると公園に出かけて森林浴でリフレッシュ。マイペースに平穏に過ごす、パリでの何気ない日常が創作の糧になっているようだ。


「展覧会がない限り、絵を描き始めるのも終わるのも私一人の個人的な作業で、自分本意に創作できます。ただ、イラストはある種プロダクトとして、必ず人が介入して創作していくもの。ずっと一人きりで絵を描き続けてきたから、多くの人に愛されるような、歩み寄っていく姿勢で絵を描く作業がとても新鮮で楽しいです。これまで画家としては出会えなかった人や、普段ギャラリーに行かないような人にも私の絵に触れてもらえる機会となって嬉しい」とイラストを手掛ける楽しみを語る。


「これからも、“この世にないもの”を創っていきたい。画家としての自分が髄にいるので、養ってきた個性をイラストの中に忍ばせつつ」。そんな彼女の画家としての作品は、2018年1月13日から国立新美術館で開催される『未来を担う美術家たち 20th DOMANI・明日展』で観覧できる。日本で彼女の作品に触れられる貴重な機会を逃さず、イラストとはまた違った魅力に触れてみてほしい。そして今週も、星座占いの彼女の愛らしいイラストとともにスタートしよう。

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