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グローバルなメンズサロンに変貌著しいピッティ、クールジャパンの提案はネクストフェーズへ【ピッティ・ウオモ93】

FASHION HEADLINE / 2018年1月15日 18時15分

セントラルパビリオンに出展するイタリアを代表するクラシコブランドはダブルフェイス、ガーメントダイなど手の込んだ素材や加工に取り組むことで、サルトリアーレの姿勢を明確にし、大手ラグジュアリーブランドの製品を手掛ける専業メーカーからトータルブランド化を図る動きは、依然根強い。

ピッティ・ウオモがコンテンポラリーメンズのコンセプトラボとして位置づけている「FUTURE MACHILE」に継続してブースを出展しているCamoshita United Arrows、従来のスポーツウエアの枠を越えた都会的なニュースポーツウエアを集めたIPLAYゾーンにビームス(BEAMS)がチャンピオン(CHAMPION)とのコラボブランドで出展するなど、日本のセレクトショップ勢の来場が増加し、会場内でもバイヤーがスナップの常連組として注目を集めている。

日本のメーカーではバルカナイズ製法のスニーカーで知られるスピングルムーブ(SPINGLE MOVE)、力織機によるオリジナルの生地と1モデル86サイズという世界に例を見ないサイズ展開でジーンズマニアに知られるリゾルト(RESOLUTE)など、メイド・イン・ジャパンを代表するアメカジブランドも継続出展が10回以上を数え、確実に同展での商談実績を重ねている。

「単にメイド・イン・ジャパンということで興味を持たれたり、品質が認められるという時代ではない。日本製で他社と何が違うのかを明確に示せないと難しい。我々はシーズンごとに商品を変えず、ジーパン4モデルだけの商品展開で5年間出展しており、CODという取引条件は最初から一切変えていない。ピッティでも回を重ねて行くに従って、その条件で良いので扱いたいという専門店が増えつつある。コラボの話も多いが、今のところ一切断っている。ファッションブランドというより、工業製品としてのデニムを追求する姿勢を変えるつもりはない」とリゾルトのデザイナー林芳亨氏は話す。

リゾルト
リゾルトのデザイナー林芳亨氏

他にも昨年6月に初出展した立体成型のメンズ下着ブランド、トゥート(TOOT)が、初日に会場内でブリーフだけをまとった男性モデルを会場内でウォーキングさせるサプライズを敢行。その様子が現地のTV番組で放送されるなど、カタカナや漢字、アニメ、和柄といった日本ブームのファッショントレンドとは違った面で話題を集めたのも新たなトピックスとなった。

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