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マルニが描き出す旅するHIPな男性像【2018-19秋冬メンズ】

FASHION HEADLINE / 2018年1月24日 16時0分

マルニ2018-19年秋冬メンズコレクション

マルニ(MARNI)の2018-19年秋冬メンズコレクションが1月13日、ミラノファッションウィークメンズで発表された。デザイナーがフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)に変わり3シーズン目となる今回は、旅をテーマにしたドラマチックなコレクションとなった。

クリエイティブ・ディレクター就任後、初のランウェイとなった昨秋冬シーズンはデジタル世代のマルニのアーカイブミクスチャー。前回の2018年春夏ではウエストコーストな気分をサラリと“チャイルディッシュ”なブランドテイストで表現。今シーズンはビッグシルエットのトレンドに移行する時代の気分を、自由に放浪するHIPな男性像で描き出した。

パッチワークされたダウンやムートン、ブランケット、アノラックのレインコート、イカット織りのパンツ、アフリカンバティック柄のスーツ、縮絨されたウールのロングガウンやダッフルやアルスターコート、ナイロンのフライトパンツ、ビブパンツと世界のあちこちで旅行中に着足していったようなルックが続く。2018年春夏からの継続とも言えるタイトなニットベストが、全体を覆うビッグサイズのアイテムのなかで、マルニのシグニチャーとなるシルエットを作り出していく。

そのオーバーサイズなアイテムをシーズンコレクションとしてつなぐのが、手描きのイラストモチーフ。動物や家具などのモチーフが、チェックやミックスツイードのスーツやコートにフロッキープリントで大胆にあしらわれ、インナーの白シャツにはナマケモノが大きく描かれている。シカゴを拠点に活動する兄弟バンド、アルミナムグループのフランク・ナヴィンの手によるこのイラストが、ミラノとアメリカの60年代カルチャーをモダンにコンバインしていく。前シーズンのマグダレーナ・スアレスといい、フランチェスコ・リッソのアーティスト・キュレーションは、彼のプラダのメゾンでの経験を感じさせるミラノらしいアプローチだ。


Text: Tatsuya Noda

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