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パリコレ初参加のマメ、力強い詩的なコレクションで“ヌーベルヴァーグ”を起こす【2018-19秋冬ウィメンズ】

FASHION HEADLINE / 2018年3月7日 13時0分

2018-19年秋冬コレクション

昨年新たに創設されたファッション・プライズ・オブ・トウキョウ(Fashion Prize of Tokyo)の第1回受賞デザイナーに選出されたデザイナー黒河内真衣子が手掛けるマメ(Mame Kurogouchi)が、今季パリ・ファッションウィークに初参加を果たした。公式スケジュール5日目となる3月2日、セーヌ川沿いの展示会館モナ・ビスマーク・アメリカン・センター(Mona Bismark American Center)を会場に、プレゼンテーション形式で2018-19年秋冬コレクションを発表した。

マメはウィメンズブランドとして今年で8年目を迎え、4年前から海外でのビジネスをスタートさせ、現在アメリカやフランス、アジアに約10件の取引先を持つ。今回のパリコレ参加でどれほどの飛躍を見せるのか注目が集まっており、会場には多くの業界関係者が訪れた。マメにとって大きな節目となる今季のコレクションテーマを“新たな波(Nouvelle Vague)”とし、これまでで最も力強いコレクションに仕上げていた。モダンと伝統を融合させるマメの手法は今季、女性デザイナーとして40年代に日本を拠点に活躍したフランス人のシャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)からインスピーレーションを得て一層の輝きを増す。全16ルックそれぞれ、素材、装飾、カラーを大胆にミックスしながらもまとまりを持たせ、魅力的に融合させた。

着物風のシルクのコート、ファーやタッセルの装飾を施したバイカージャケット、流動的な曲線を作るリバーシブルのロングコートなどアウターが特に目を引いた。マメの十八番である手の込んだ職人技が際立つニットアイテムは、繊細なレースやシアードレスといった軽快な素材を組み合わせることでルックに奥深さを持たせていた。ブラウン、グリーン、アクア、 ジンジャーイエローといった多彩なカラーパレットはくすみ、“和”独特の落ち着きを漂わせる。それら複雑に絡み合った異なる要素は、マメが得意とする緻密な刺繍によって詩的なコレクションへと昇華した。

日本の伝統技術や美意識を広く伝える役割を担ったマメは、期待以上の成果で応えたと言える、説得力のあるコレクションだった。ファッション・プライズ・オブ・トウキョウのサポートで来季もパリコレに参加予定。今季起こした新たな波が、どこまで高く波打つのか、期待せずにはいられない存在だ。

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