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パリと日本をつなぐ民藝モチーフに思いを馳せ、マメが東京で初のランウェイ【2018-19秋冬コレクション】

FASHION HEADLINE / 2018年3月27日 13時0分

マメ2018-19年秋冬コレクション

東京都が主催する「ファッション プライズ オブ トウキョウ(FASHION PRIZE OF TOKYO以下、FPT)」の第1回受賞ブランドとして、3月2日にパリで2018-19年秋冬コレクションをインスタレーション形式で発表したマメ(Mame Kurogouchi)が、3月19日東京でブランド初となるランウェイによるコレクションを披露した。ショー会場は15日にお披露目されたばかりの品川のアマゾンジャパンの撮影スタジオで「Amazon Fashion Week TOKYO(AFWT)」のスペシャルプログラム「AT TOKYO」の一環として行われた。

パリで発表された作品の凱旋ショーとして行われたコレクションは、細かな手作業によるフリンジや刺繍、レース、パンチング、凝ったニット、革の細工など一枚のドレスに気の遠くなるような工程が溢れんばかりだ。ムートンのボンバージャケットやライダースなどミリタリーからのマニッシュな表現はアイテムによって見られるものの、全体を構成するのは女性らしいフェミニンなシルエット。オールシルクのチャイナスタイルのガウンコートや百合、菖蒲、竹などドレスにあしらわれたオリエンタルなボタニカル柄が、全体のトーンとうまくチューニングされている。

デザイナー黒河内真衣子の“可愛さ”から“強さ”へと変化するフェミニンの表現は、欧米のラグジュアリー全般の流れと呼応している。そこにさまざまな情報や文化がクロスする東京らしいミックスが加わり、日本のモードブランドとしての一角を築き上げている。

今シーズンのインスピレーションソースとしてル・コルビジェの門下生で、日本の民藝活動とも関わりの深いフランスの建築家・デザイナーのシャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)の名前が挙げられており、ブランドのアイコンでもあるPVCのスケルトンバッグのモチーフやレースのモチーフが、日本とパリをつないでいるのかもしれない。


Text: Tatsuya Noda

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