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業界を牽引する次世代の才能、キム・ジョーンズとヴァージル・アブローとは?

FASHION HEADLINE / 2018年4月3日 8時0分

今、ファッション界に変化が訪れている。それを知るには、この2人の存在を紐解く必要があるーー。キム・ジョーンズ(Kim Jones)とヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)。

3月19日、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)メンズ部門のアーティスティックディレクターを退任したばかりのキム・ジョーンズが、ディオール オム(DIOR HOMME)のクリエイティブディレクターに就任することが発表された。

2011年から7年間に渡り、ルイ・ヴィトンのデザインを手掛けた彼の功績は、シュプリーム(Supreme)やクリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)、藤原ヒロシ主宰のフラグメントデザイン(FRAGMENT DESIGN)など、数々の鮮烈なコラボレーションによって世界中に大旋風を巻き起こしただけではない。メゾンの革新性を大きく飛躍させ、新たなファン層を獲得した立役者であり、“ラグジュアリーなストリートウエア”というニュージャンルを確立させたことによって、ファッションを新たな領域へと押し拡げた初めてのデザイナーと言っていい。

キム・ジョーンズ
1973年、イギリス・ロンドンに生まれたキム・ジョーンズは、名門セントラル・セント・マーチンズ出身。2003年9月のロンドン・ファッション・ウィークで初めて自分の名前を冠したコレクションを発表し、翌2004年7月にはパリデビューを飾った。その後、2007年2月にニューヨークで最後のコレクションを発表するまで、自身のブランドを続けながら、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)、アンブロ(Umbro)、ヒューゴ・ボス(Hugo Boss)などの企業コラボレーションを成功させ、2008年から約3年間はイギリスの老舗ブランド・ダンヒル(Dunhill)のクリエイティブディレクターを務めた経歴を持つ。

ファッションデザイナーとしてのみならず、雑誌や映像関連のアートディレクター、自然保護活動家としても精力的に活動する彼は、友人が多いことでも知られるが、そのうちの1人が3月26日に彼の後任としてルイ・ヴィトン メンズ部門のアーティスティックディレクターに就任することが発表されたヴァージル・アブローだ。

業界に衝撃が走ったこの発表。キム・ジョーンズも自身のインスタグラムにヴァージルとの写真を投稿し「Congratulation to to my friend Virgil !!! Love and respect (おめでとう友人のヴァージル! 愛とリスペクトを)」とコメント。また、村上隆主宰のカイカイキキギャラリーでの初個展「“PAY PER VIEW”」のために来日していたヴァージルが、「キム ジョーンズ ジーユー プロダクション(KIM JONES GU PRODUCTION)」のオープニングイベントに駆け付けるなど、公私ともに親しい間柄を印象付けた。

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