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金沢21世紀美術館でインドネシアの気鋭アーティスト、アイ・チョー・クリスティンの日本初個展を開催

FASHION HEADLINE / 2018年4月6日 11時0分

また、「世俗の時代」あるいは「理性の時代」と呼ばれる現代において、今に生きるアーティストの多くは自己の理性や感性に基づく作品を次々に生み出している。その一方で、アイ・チョーはキリスト教の聖書、すなわち「外」の世界に着想を求める。宗教に起因するものばかりではないが、宗教という「人」を見つめるまなざしを内包するアイ・チョーの作品は、人間存在の本質や生きるうえで重要な価値や意味を見いだすきっかけを今の時代に与えてくれるのかもしれない。近年、ますます多様化するアートの表現方法。その中において、時に彫刻やインスタレーションに挑戦しながらも、純粋に絵画表現を追い求めるアイ・チョーの姿勢は、現代美術館として常に考えていかなければならない、「芸術とはなんであるか」という問いを我々に投げかけているかのようでもある。

《I need your hand #2》2009 135x170cm アクリル・カンヴァス
©Ay Tjoe Christine, courtesy of Ota Fine Arts

アジアとヨーロッパの歴史や文化、宗教のはざまで独自の創作活動を展開するアイ・チョー・クリスティン。彼女の20年におよぶ活動を回顧する展覧会を、東アジアをはじめとするアジア圏の多様な文化を受容し、またその独自の文化を世界に発信してきた国際都市・金沢において開催することは、世界各国の都市に対する理解や協働を絶えず模索するこの街で、多様な文化や宗教について理解を深めるきっかけとなるだろう。

初日となる4月28日には、同館レクチャーホールにてアーティスト・トーク「 アイ・チョー・クリスティン 霊性と寓意」を開催。アイ・チョーは、自身の作品について語る際に、しばしば「霊性」や「寓意」(あるいは寓話)といった形而上的な言葉を用いる。それらは、彼女自身の宗教観あるいは人間観に基づいて端的に発せられた言葉だと思われるが、気ままで無秩序にも見える彼女の作品の第一印象とは大きなギャップを感じさせる。アーティスト・トークでは、人生の普遍的な問題に常に向き合ってきたアイ・チョー芸術の特質を、本展出品作品を通して作家自身が解き明かす。なお、定員は80名、参加無料。4月6日より、ウェブサイトで先着順にて申込み受付を開始する。

【展覧会情報】
アイ・チョー・クリスティン 霊性と寓意
会期:4月28日~8月19日
会場:金沢21世紀美術館 展示室7~12、14
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
時間:10:00~18:00(金曜・土曜は20:00まで、チケットの販売は閉場30分前まで)
料金:一般1,000円 大学生800円 小中高生400円 65歳以上800円
休館日:毎週月曜日(ただし4月30日、7月16日、8月13日は開場)、7月17日

アーティスト・トーク「 アイ・チョー・クリスティン 霊性と寓意」
日程:4月28日
会場:金沢21世紀美術館 レクチャーホール
時間:14:00〜15:30
料金:無料
定員:80名
申込方法:ウェブサイトにて4月6日 10:00から申込み受付開始(先着順)
※逐次通訳付き


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