ドラムセットと呼応するシャッター。写真家・山谷佑介が東京で個展
FASHION HEADLINE / 2018年6月9日 15時0分
写真家・山谷佑介(Yusuke Yamatani)が、東京・天王洲アイル駅最寄りのユカ・ツルノ・ギャラリーで個展「Doors」を開催する。
山谷佑介は、1985年新潟県生まれ。2013年にファースト写真集『Tsugi no yoru e』を自費で刊行。その後、京都国際写真祭への参加や、NY・コンデナスト本社ビルでの展示など、国内外において様々な表現方法を用いて作品を発表してきた。主な写真集に、2014年に恵比寿のPOST/limArtで個展をひらいた『ground』(lemon books)、2017年に原宿のBOOKMARCで個展をひらいた『Into the Light』(T&M Projects)がある。
そして今年の「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2018」の開催期間に合わせてギャラリー山谷で新作展「The doors」を開催した。ギャラリー山谷とは山谷佑介本人が企画する、作品のコンセプトにあった空間での展示を目的とした神出鬼没なギャラリー。この場で展示を行ったのは、2015年の「Use before」以来3年振りのことであった。会場では、暗闇のなか地震が10代の頃から続けているドラムを使ったパフォーマンスが行われた。山谷がドラムを激しく長時間叩き続ける間ポートレートが撮影され、同時にプリントアウトされた写真が会場を埋め尽くす。撮影には、山谷がドラムを叩くことによってドラムセットにつけられた振動センサーが反応してシャッターが切られるという仕組みの独自の特殊なカメラ装置が用いられ、自らを被写体とした初のセルフポートレート作品『The doors』が生み出された。
今回開催される「Doors」では、そのギャラリー山谷で撮影された『The doors』の映像とセルフポートレート、そして山谷のパフォーマンスの痕跡ともいえるドラムヘッドの傷から作られたフォトグラムが展示される。
――暗闇の中、シャッターとともに発せられる強烈な無数のフラッシュの光は、真実と嘘が入り乱れる情報の中を生きる現代の私たちのまなざしであり、覆い隠された真実へのアプローチでもある(山谷佑介)。
山谷佑介「Doors」
会期:2018年6月9日〜7月14日
会場:ユカ・ツルノ・ギャラリー
住所:東京都品川区東品川1-33-10 3F
時間:火〜木、土 11:00〜18:00、金 11:00〜20:00
休廊日:月・日・祝
■パフォーマンス
6月9日19:00〜
7月7日15:00〜
※常設の展示は入場無料、パフォーマンスのみ入場料1,000円
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