2年間限定の豊洲「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」に冬の装いに変化した冬季限定の作品が登場
FASHION HEADLINE / 2018年12月20日 17時0分
2020年秋までの2年間限定で東京・豊洲に2018年7月にオープンしたチームラボ(teamLab)の超巨大没入空間「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」。
2016年に東京・お台場で開催し、6時間以上待ちのまま47日間で幕を閉じた「DMM.プラネッツ Art by teamLab」の進化版となる施設で、総敷地面積10,000㎡の空間内に、超巨大な没入型作品群が展示されている。今回、12月26日より新たに、冬だけ見られる作品と、新宇宙の構成が追加される。
水の中を歩いて進む作品作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」の花々は、一年を通じて季節の移ろいとともに、冬の装いへと変化する。水面を泳ぐ鯉は、歩く人々の存在に影響を受け、人にぶつかると寒椿やサ イネリアなど、冬の花々に変化し散っていく。Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and People - Infinity teamLab, 2016-2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
© teamLab
また、光の集合体によって表現された宇宙空間が、全方位に無限に広がるインタラクティブな作品「The Infinite Crystal Universe」には新たに、チームラボのエキシビションアプリ「teamLab」を使ってスマートフォンから宇宙の構成要素を投げ込み、来場者自身が空間を創っていくという構成要素が追加された。
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© teamLab
以下2018年7月3日時点の記述
2016年よりも大幅に進化した、光の宇宙空間が全方位に無限に広がる「The Infinite Crystal Universe」、巨大なドーム空間の作品「Floating in the Falling Universe of Flowers」、無限に広がる水面の作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」の他、新しい巨大な没入空間の作品として、有機的に動き続ける、無数の浮遊する光の球体に埋め尽くされた「変容する空間、広がる立体的存在 -自由浮遊、3色と新しい9色」など、チームラボが長年取り組んできた「Body Immersive」というコンセプトの、身体ごと作品に没入し、自分の身体と作品との境界を曖昧にしていく、超巨大な身体的没入空間の作品群からできている。
「Body Immersive」とは、デジタルテクノロジーによって、作品とそれを媒介するキャンバスが分離され、キャンバスを変容的なものにすることができることによって、もしくは、連続した動的なふるまいによる視覚的錯覚によって、身体ごと作品に没入させることができるという考え。そのことによって、人々は身体と作品との境界が曖昧になり、自分と世界との関係を考え直すきっかけになるのではないかと考える。そして、一つの世界が、自分や他者の存在で変化していくことで、自分と他者が同じ世界に溶け込んだ連続的なものとなり、自分と他者との関係が変わっていく。
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teamLab, 2018, Interactive Installation of Light Sculpture, LED, Endless, Sound: teamLab
「The Infinite Crystal Universe」は、光の立体物の集合体によって表現された宇宙空間が、全方位に無限に広がるインタラクティブな作品。点描は、点の集合で絵画表現を行ったものだが、これは、光の点の集合で立体物を創っている。
人々が自身のスマートフォンから、宇宙の構成要素を投げ込むことで、この空間は創られていく。それぞれの呼び出された世界は互いに影響を受け、また、人々の存在にも影響を受ける。この作品は人々によって刻々と創られていくことによって、永遠に変化していく。
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teamLab, 2016-2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
「Floating in the Falling Universe of Flowers」の空間には、1年間の花々が時間と共に刻々と変化しながら咲き渡っている、生命の宇宙が空間に広がっている。寝転ぶ、もしくは、座ってしばらくいると、やがて身体は浮遊し、世界と一体化する。人々は自分のスマートフォンで蝶を選択し投げ込むと、生命の宇宙に蝶が舞う。
この作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けており、あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。花は、生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて、花を散らせ、枯れて、死んでいく。つまり、花は、誕生と死滅を、永遠に繰り返し続け、その瞬間の空間は、二度と見ることができない。
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teamLab, 2016-2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」は、無限に広がる水面に鯉が泳ぎ、人々が水の中に入り歩くことで、鯉は水の中の人々の存在に影響を受け、また他の鯉の影響を受けながら泳ぐ。そして、鯉は、人々にぶつかると、花となって散っていき、人々の存在に影響を受けて泳ぐ鯉の軌跡によって、線が描かれていく。
この作品も、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けており、あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続け、同じ絵は二度と現れない。
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teamLab, 2018, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
「変容する空間、広がる立体的存在 - 自由浮遊、3色と新しい9色」の空間は、自由に浮遊する光の球体によって埋め尽くされ、人々は球体をかき分け、空間の中に入っていく。球体は、人々がかき分けたり、叩いたりして衝撃を受けると、色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そのまわりの球体は、近くの球体から、3次元方向に連続的に呼応し、同じ色になり同じ音色を響かせていく。
色の変化の中で、空間は、球体の集合による立体と色の平面とを行き来する。各球体が自由に移動し、どこにあったとしても、空間全体として光のふるまい(球1つを1ドットと考えた3次元的な映像表現)は維持されるため、集団としてふるまう光は、ひとつの立体的な存在とも言える。今回は衝撃を受けた球体を中心として球状に光が広がっていく。そして、その立体的な存在の構成要素である球体の物理的な位置は自由であるため、人々は、立体的な存在として認識しつつ、球体をかき分け、その立体的存在の中に入っていく。浮遊する球の集合による空間の形状は、人々の押しのけたりぶつかったりするふるまいによって変化。また、上空のファンによる風と気圧変化によっても、空間の形状を変えていく。
近代以前、日本では「かさねのいろめ」という、表の色と裏の色の組み合わせ(当時の絹は薄かったので裏地が透けたため複雑な色彩となった)や、重なる色彩のグラデーション、織りの縦糸と横糸の組み合わせなど、複雑な色彩に、季節の色の名前がついていた。球体は、新たな色である9色(水の中の光、水草のこもれび、朝焼け、朝空、たそがれ時の空、桃の実、梅の実、花菖蒲、春もみじ)と、青、赤、緑の計12色の色に変化していく。
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teamLab, 2018, Digital Installation
「坂の上にある光の滝」は、四国の山奥にある自然の滝を使った作品「光の滝 - 四国の山奥」(2016-2017)が原型。滝(水の粒子)のみに光を当てることによって、輝く粒子が流れ落ち、光の粒子による滝ができる。そして、その輝く滝の光が周囲を照らす。暗闇の中、輝く粒子は、残像効果により光跡を残し、空間上に線を描く。その光跡の線の集合で光の滝が生まれる。
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teamLab, 2014, Digital Work, 7 min 15 sec. (loop), Calligraphy: Sisyu
「冷たい生命 Cold Life」は、「生命は生命の力で生きている」(2011年)の表面を剥がし、その構造を明らかにしている。コンピュータでは、三次元の物体の形状を、網目状の線の構造で記述された抽象的で高次の情報で表現する。三次元で描かれているものは、その表面を剥ぐと、網目状の線の集合でできている。表面を剥いだ状態、つまり構造で記述された抽象的で高次の情報の状態のままで表現している。
チームラボが設立以来取り組んでいる空間に書く書『空書』。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、蝶や鳥、花などの動植物が宿り、移り変わる季節とともに生命の営みを表現した。「山川草木悉皆成仏(生きとし生けるものすべてに仏性はやどる)」から、禅においては、何ものにも囚われる事のない、自然でありのままの姿こそが仏であると考える。現代に生きる我々の考える生命の心をかたちにした。
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teamLab, 2016-2018, Sound: Hideaki Takahashi
「やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である」は、歩こうとすると足が沈み込み、空間自体が人々の身体の重さに影響を受け変化する。そして、人々の身体は、変化する空間に影響を受け、人々は互いに空間を通して、それぞれの影響を受け合う。あなたの身体は空間を変化させ、そして、その空間は他者の身体を変化させる。固い平面で囲まれた現代の都市生活では、身体を意識しなくても生活できるため、身体を忘れてしまっているが、本来、自然の森には平面は存在しない。普段忘れてしまっている身体を強く意識させ、自分が身体の塊であることを気付かせる。
チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com チケットストア(https://teamlabplanets.dmm.com)にて、7月7日18時以降のチケットを発売中。
チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com
会期:7月7日~2020年秋
会場:teamLab Planets TOKYO
住所:東京都江東区豊洲6-1-16
時間:平日10:00〜25:00、土日祝9:00〜25:00(最終入場24:00)
料金:
■7月オープン記念平日割引チケット : 大人(18歳以上)2,400円(5,000円)、中人(12歳~17歳)2,000円(4,300円)、小人(4歳~11歳)1,500円(3,200円)、シニア(60歳以上)2,000円(4,300円)、障がい者割引1,200円(2,600円)※()内はプライオリティーレーンチケットの料金 ※土・日・祝日以外
■基本価格 :(7月7日・7月土日祝日・8月以降) : 大人(18歳以上)3,200円(6,000円)、中人(12歳~17歳)2,700円(5,100円)、小人(4歳~11歳)2,000円(3,800円)、シニア(60歳以上)2,700円(5,100円)、障がい者割引1,600円(3,100円)※()内はプライオリティーレーンチケットの料金
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