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Mame Kurogouchi、初のパリコレショー【2019春夏ウィメンズ】

FASHION HEADLINE / 2018年10月3日 19時40分

Mame Kurogouchi 2019年春夏コレクション

黒河内真衣子によるマメ(Mame Kurogouchi)がパリで初めてのショーを行った。会場となったのは、パリ医大に属する医学博物館の一角。

今シーズン、2019年春夏ウィメンズコレクションのテーマは「The Diary」。4月1日から6月17日まで、手記、写真、ドローイングで構成される日記をつけ、互いに繋がりのないものを結びつけてコレクションに昇華したという。

特にインスピレーション源となったものが、女性として初の文化勲章を受勲した画家、上村松園の日本画、そして各地の伝統的な祭りの衣装で、それらがコレクションに東洋的な表情を与えている。印象的だった淡い紫の青藤色は、上村松園が「月蝕の宵」で見せた着物の色から、一見パッチワークのようなラメのジャカード素材は、祭りの伝統衣装から引用されている。

ニットパンツに刺繡を施したレースのロングドレスを重ね、布帛とニットを組み合わせたトップスをコーディネートするという、複雑なアイテムを複雑に組み合わせるレイヤードのスタイリングは新鮮。また、ラメを織り込んだ生地のガウンドレスはもちろんのこと、ラメ素材のオーバーサイズのコートも、どことなく着物を思わせるようなシルエットで、不思議な新しさを醸し出している。

どのアイテムも東洋的な要素を含んではいるものの、トータルで見ると西洋・東洋の境界線を持たない、コンテンポラリーなコレクションに仕上げていた。

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