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ロッタ・ヴォルコヴァを迎えたジェニー ファックスショー【2019春夏ウィメンズ】

FASHION HEADLINE / 2018年10月30日 16時0分

ジェニーファックス2019年春夏コレクション

シュエ・ジェンファンがデザインするジェニー ファックス(JENNYFAX)が10月20日、渋谷ヒカリエ ヒカリエホール Aで2019年春夏コレクションを発表した。今回ショーのスタイリストには、ロッタ・ヴォルコヴァ(Lotta Volkova)を迎えたことでも大きな話題となった。ロッタは、バレンシアガ(BALENCIAGA)や、ヴェトモン(VETEMENTS)のスタイリングなども手がけるトップスタイリスト。ジェニー ファックスの展示会を訪れ、ジェンファンへ「ショーのスタイリングをさせて欲しい」と直々に依頼したことが始まりだったという。

母をテーマにした前回のコレクションを発展させ、ホラー映画に出てきそうなアメリカの田舎に住む人や街、お母さん、太った女性などをイメージしたという今シーズン。登場したのは当時のヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)など80年代のアバンギャルドを思い出させる、スーパーオーバーサイズや、ジャケットとドレス、コルセット、下着などを解体し、コラージュのように再構築したようなデザイン、ビッグシルエットで描くピエロスタイル。ワンピースなどは太った女性がサイズの合わない服を着たときのようにボタンを閉めてもへそが見える。

オーバーサイズのワンピースなどの上に下着を無理やり着せたように見えるものなど、もはやパリコレクションでも見られない、悪ふざけのように見えるデザインや十字架の上に切り取られた4本の指を乗せたアクセサリーなども、ジェニー ファックスらしい。

一方、テキスタイルや柄はアメリカの田舎の町やそこに住む人をイメージしたもの。力強いデザインやオーバーサイズと素朴で懐かしいテキスタイルや柄など、対比的なものが組み合わせられることで強さや怖さが強調される。

アバンギャルドな文法で書く私小説。東京のファッション ウィークのフィナーレにぴったりな、デザイナーの思いや思い出とトレンドの80年代、ストリートファッションの首都とも言われる東京や原宿のキモカワなどをミックスしたような、強さや怖さと、カワイイが共存するコレクションだ。「ポイントは愛です」とシュェ ジェンファン。

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