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昭和11年から髙島屋で続く呉服の展示会「上品會(じょうぼんかい)」の歴史を紐解く展覧会を日本橋髙島屋で開催

FASHION HEADLINE / 2022年12月27日 17時0分

「上品會(じょうぼんかい)」は、日本の文化が培ってきた「織(おり)・染(そめ)・繍(ししゅう)・絞(しぼり)・絣(かすり)」の染織五芸の向上を目指し、1936(昭和11)年に高島屋が創設した現在も続く呉服の展示会です。


飜古為新(ほんこいしん)*の精神の下、古典や伝統を踏まえながらも、それらに縛られることなく制作された作品は、染織の世界に新風を吹き込みました。その志は現在も受け継がれ、「秋場(あきば)、岩田(いわた)、川島(かわしま)、大羊居(たいようきょ)、千切屋(ちきりや)、千總(ちそう)、矢代仁(やしろに)」の八名家の同人とともに、染織五芸の最高峰を目指して意欲的に挑戦し続けています。

また、京都の小さな呉服商であった高島屋は、明治中期、美術染織品の貿易業を始め、世界各国で開催された博覧会へも積極的に参加し、“美術染織の高島屋”の名を一層広めることになりました。

本展では、高島屋史料館(大阪)に収蔵されている過去からの上品會作品をはじめ、高島屋の歴史を紐解く史料の数々約100点を特別展示。東洋の珠玉・染織五芸の最高峰を目指す上品會の、過去から現在に至るまでの取組みがご覧いただけます。
*飜古為新(ほんこいしん-古きを飜(ひるがえ)して新しきを為す-)「温故知新」に因んで初代龍村平蔵が考えた造語

1953(昭和28)年 復興第1弾作品 <大羊居>振袖「舞鶴瑞兆文」
1953(昭和28)年 復興第1回作品 <千總>訪問着「重ね扇」

【展覧内容】
美術染織と高島屋
1831(天保2)年に京都で創業した高島屋は、明治に入ると次第に外国人客を迎えるようになり、1893(明治26)年に京都、1900年には横浜に貿易店を開店し、貿易業を拡大しました。その後、世界各国の博覧会への出品・受賞を重ね、“美術染織の髙島屋”の名を広めることになりました。

京都東店(貿易店)外観
本展では、貿易店門標やポスター、海外向けパンフレットやカタログ、海外展覧会賞状・賞牌などを展示 いたします。

海外向け英字チラシ 明治期

百選会と流行の発信
高島屋の呉服の歴史では、2つの呉服催事が上げられます。昭和期に“染織の高島屋本来の使命”を発揮し、日本染織の最高峰を志す目的で創設された「上品會」。「百選会」はそれ以前の1913(大正2)年に「新しい着物の流行は高島屋がつくる」と創設され、1994(平成6)年に休止するまでに183回開催し、人気を集めた名物催事でした。

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