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リサイクル、サスティナビリティなくしてお洒落なし【ピッティ・ウオモ95】

FASHION HEADLINE / 2019年1月31日 13時0分

2019-20年秋冬メンズファッションの総合展示会、第95回ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO95)が1月8日から4日間の日程で、イタリア・フィレンツェで開催された。

昨年7月に開通したトラムが会場のフォルテッツア・ダ・バッソ前にも通り、トラフィックが改善されこれまでとは違うエントランスの風景。世界各国から高級メンズブランドを中心に約1,230ブランド(内イタリア以外からが542ブランド)が出展する世界最大のメンズファッションの展示会に、期間中2万3,800人のバイヤー、約2,700人のメディア関係者が来場した。

© birds-nest
今回のテーマは「ピッティ・ボックス(Pitti Box)」。センターパビリオン前の広場には、常時業界のインフルエンサーやメディアピープルのトークショーが行われているトーキングボックスを設置。ストリーミング配信を行い、さまざまな“箱”の中と外が形成する新しい世界をコンセプトに会場設計が行われた。これまでのポップなテーマから一転し、テキストと会話が会場構成の中心となったため、センター広場付近は従来のお祭り気分から、カンファレンス的な転換期を迎えているイメージを受ける。

© birds-nest
この数年同展を賑わしてきたファッションスナップの被写体目的のコスプレイヤーたちの来場もピークは過ぎ、総合展示会という目的の原点へと戻りつつある気配は、出展各社のブースにも顕著だ。その背景にはイタリア国内の景気悪化によるイタリア国内バイヤー数の減少(今回の来場者数は前回比8%減)をはじめ、メンズの大型チェーンの世界的な消費の伸び悩みという「危機的状況や悪い時期が過ぎるのを待つのではなく、最高の成果を上げるために行動を起こすことにした」(ラファエロ・ナポレオーネ ピッティ・イマージネ・ウオモCEO)という運営サイドからの姿勢があるようだ。


次:加速するサスティナビリティ化&ハイテク加工化

加速するサスティナビリティ化&ハイテク加工化


今シーズン全体的に目立ったのは、ダウンやウールなどの自然素材のサスティナビリティ化とハイテク加工化。それとハンティングやスキーなどウィンタースポーツに密接な専業ファクトリーメーカーブランドの好調さだ。

© birds-nest
前回から引き続きプレス関係者ゲートのエントランスの特別ブースでアイスショーのインスタレーション展示や、ビームス(BEAMS)とのコラボラインの展示を行ったウールリッチ(WOOLRICH)や、今回ブランド誕生125 周年を迎えたバブアー(Barbour)も定位置のブースで過去のアーカイブの復刻モデルや話題性あふれるコンテンツを展開。前シーズンに発表され話題を集めているエンジニアド ガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)の鈴木大器とのコラボの第2弾、映画監督リドリー・スコット(Ridley Scott)とのコラボのディレクタージャケットなどが発表された。

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