フランスは恋愛に年齢制限なし! 月日を重ねてこそ見出せる“異なる愛の形”
FASHION HEADLINE / 2019年2月14日 17時20分
たとえ事実婚解消や離婚が前向きな決断だとしても、恋の痛手は負ってしまう。大恋愛であればあるほど、その傷も深いものだ。失恋後に「もう恋なんてしない!」と一時的でも心に決める人も少なくないはず。アンヌも「当時恋を求めてはいなかったのよ」と言う。「19年前知り合った今のパートナーは友人グループの中の一人で、恋人という関係ではなく、人としてお互いを知るために長い時間を費やした。私たちはそれまでの人生で長いストーリーを持っていて、親としての役割が第一だという考えは共通なの」。いくつかの恋愛を経ても、アンヌの愛の定義は変化していないそう。「愛とは理解と協調、欠点を含め相手を容認するすべての混合。同じ価値観を持ち、前向きで、そしてある程度の“独立性”をキープすることを理解していること」だと、やはりフランス人にとって恋愛においても個人主義の考えが根底にあることが分かる。
「関係性は変わっても、“愛情”はずっと残っている」。様々な経験を共有し、親という役割を担う前パートナーとの関係性は、ある種の愛であり唯一無二。すべてを受け入れた上で、独立性を維持する成熟した現パートナーとの関係性も、疑うことなく愛なのだ。否が応でも変化し続ける人生の中で、流れに逆らうことなく受け入れ、自身を貫く強さは女性として人として美しいと思う。惰性と妥協の関係性に固執するのではなく、見切りをつけて何かに終止符を打つことは、また新たな物語の始まりを意味しているはず。きっとそこに年齢は関係ない、自分次第なのだ。ちなみに私の母は今年からパリに移住する予定。誰と、どんな形で愛を育んでいくのか楽しみでならない!
>>「結婚」なんて古い!? フランス女性に聞いたリアルな恋愛観。
ELIE INOUE
パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける。主な寄稿媒体はFASHION HEADLINE、WWD Japan、ELLE Japan等。
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