知床に移住した若手写真家・川村喜一の個展。Twitterで綴られる、自然とアイヌ犬ウパシとの生活
FASHION HEADLINE / 2019年3月5日 12時0分
写真家・映像作家の川村喜一の個展「糸を縫うようにこの地を歩け」が、3月16日から4月7日までの期間の土・日曜日に、東京・錦糸町にあるギャラリーArai Associatesで開催される。
1990年、東京都西荻窪生まれの川村喜一。東京芸術大学大学院修了後、現在は北海道・知床に移住し、「ウパシ」と名付けたアイヌ犬とともに暮らしている。ウパシとはアイヌ語で雪を意味する言葉。川村はこの壮大な自然が溢れ、生命が連なる知床という地で、生活、そして作家としての表現を学び直している。
「糸を縫うようにこの地を歩け」と題された本展では、知床という地の季節の中で生きる生命の痕跡を布に刷した写真という新たな手法で展示する。
いわゆる額へ収める写真とは異なる、この布の写真というのは、「生命と生活と共にあるために」と考える川村が生み出した新しい表現方法。写真というものが、例えば東京と北海道、都市と自然、あるいはここではないどこかへ横断する存在であるために。布であれば、服や寝袋と一緒に、いざとなったら風呂敷にでもして、いつでも持っていくことができる。写真をしつらえるのではなく、空間化させることが自身の写真の在り方であると、川村が知床での生活をきっかけに行き着いた現在の答えであった。
“冬を越える鹿のように、雪上の足跡を追う狩人のように、イメージと現前する世界を縫合せよ。糸を縫うようにこの地を歩け”。
という本展のステートメント。「写真になるために世界があるのではない。素材となるために木が生えているのではない。芸術を繕うために言葉があるのではない。自然と表現が対等であるために」という彼の考えをぜひ本展で体感してほしい。
自然とともに生きる川村喜一の知床での日々と想い、愛犬ウパシの成長が綴られるTwitter(@KiichiKawamura)の更新は日常の癒しである。
川村喜一個展「糸を縫うようにこの地を歩け」
会期:3月16日〜4月7日(土・日のみの開催)
場所:Arai Associates
住所:東京都墨田区江東橋5-6-11 3F
時間:13:00〜19:00
URL:https://araiassociates.com/
入場無料
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「何でもないけれど、何かであるものを描く」ことに挑み続ける。井上七海の個展「魚は水を知らない」KOTARO NUKAGA Three(天王洲)にて開催。
PR TIMES / 2024年7月20日 15時45分
-
「大地に耳をすます 気配と手ざわり」展 関連プログラムのお知らせ
PR TIMES / 2024年7月17日 19時15分
-
アーティスト・Maoka Uedaによる個展「MIND GARDEN」を2024年8月3日(土)より浅草 GALLERY ROOM・Aにて開催
PR TIMES / 2024年7月8日 14時45分
-
世界的アーティスト ヨーゼフ・ボイスとのダイアローグ展が開催
NeoL / 2024年6月25日 12時0分
-
死と生命の誕生の神秘、時とともに重ねた、自然を家族を慈しむ詩的で広やかな世界観。18年ぶりとなる 加藤美佳の個展が開催
NeoL / 2024年6月21日 20時0分
ランキング
-
1大谷翔平&真美子さんのレッドカーペット中継に… 人気アイドルが「思いっきり映ってる」と話題
Sirabee / 2024年7月18日 15時40分
-
2もうメンタルが崩壊しそう…最高月収60万円だった「65歳・元大手金融のサラリーマン」、定年後のハローワークで受けた屈辱
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月15日 7時15分
-
3「縁起の良い数字」のナンバープレートとは? “13種類”の人気番号ってなに? 「358」の気になる意味は?
くるまのニュース / 2024年7月19日 21時10分
-
4「ダメ、ぜったい!」 暑い日の車内に「置きっぱなし」は超危険! 「爆発」の可能性も…! 放置したらいけないものとは?
くるまのニュース / 2024年7月20日 7時10分
-
5パスポート保有率17%の日本人に「海外旅行」は高嶺の花なのか? 空港関係者らに聞いてみた
オールアバウト / 2024年7月19日 21時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください