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閉幕を迎えるあいちトリエンナーレ。印象に残った作品について【EDITOR'S BLOG】

FASHION HEADLINE / 2019年10月13日 15時35分

今年で4回目の開催となった国内最大規模の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」も、この土・日でついに閉幕。8月1日に開幕し、75日間に渡り「情の時代」をキーワードにしたさまざな作品の展示やパフォーミングなどが、4つの会場にて行われてきました。一度は一部の作品の展示内容が変更・中止に至る事態が発生したものの、閉幕直前で全面再開。最後の最後まで目が離せない、今年話題を呼んだイベントの一つです。

初見のアーティストが多い私ですが、実際に足を運んでみて、純粋に印象に残った作品や取り組みについて紹介したいと思います。



愛知芸術文化センター

今村洋平
tsurugi No.1
peak
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今村洋平《tsurugi No.1》 2016年
今村洋平《peak 3601》2019年
2点の立体作品とその制作過程の記録によって構成された今村洋平さんの作品。この立体作品が、印刷技法のシルクスクリーンによって制作されたことに驚きました。《tsurugi》は、作家自身が登山した剣岳をモチーフに、山岳の地図の等高線に沿ってインクを重ねた作品。一方、《peak 3601》は、色彩の積層によって形成された作品で、タイトルの数字は刷った回数を表しています。3,601回も製版しては刷っていくという、聞いただけで気が遠くなるような作業工程によって生み出された立体作品は圧巻でした。




アート・プレイグラウンド
はなす TALK
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今回新たな試みとして、来場者の相互的な学びの場の役割を果たす「アート・プレイグラウンド」が各会場に設置されており、情報をインプットするだけだはなく、アウトプットする場を設けたことは、とても素敵な取り組みの一つだと感じました。中でも、愛知芸術文化センター内の「話す」に焦点を当てたアートプレイランドが印象的でした。

同じアート展に足を運んでも、感じることや印象に残る作品は人ぞれぞれ。意見交換することで生まれる、自分では考えもしなかった着眼点や感情などを共有できるクリエイティブな試みは、今後も様々な展示会場で行われて欲しいです。



名古屋市美術館

バルテレミ・トグォ
アフリカ:西欧のゴミ箱
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バルテレミ・トグォ《アフリカ:西欧のゴミ箱》2019年
名古屋市美術館に着いてまず目についたのが、会場周辺に多数設置されたカラフルなゴミ箱。やけにカラフルなゴミ箱だなと思ったら、これも作品の一つでした。宗主国から様々なことを押し付けられてきたアフリカという存在を表すべく、アフリカ54カ国の国旗がプリントされています。

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