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アメリカ海軍ダイバーの腕元で任務を支えたチューダーウォッチにオマージュを捧げた新作「ぺラゴス FXD」を発表

FASHION HEADLINE / 2023年9月16日 11時0分

Courtesy of TUDOR
軍人に支給される時計には通常、固有の管理番号が刻印されるが、アメリカ海軍に支給されたチューダーの時計はその限りではなかった。全軍で統一されたマーキングシステムは存在しなかったのだ。これらの時計は何の印も無いか、あるとしても部隊単位で在庫管理の目的で刻印された程度だった。多くの異なるコーディングの類型があることも状況を複雑にした。数十年のスパンで、複数の品番にわたる非常に多数のチューダー ウォッチが米海軍に納入されていたことが公式に記録されているにもかかわらず、それらの時計の多くには刻印が残されていない。そのため、今日の時計研究家にとって、チューダーの軍支給時計の出自を特定することは困難を極めているのだ。



A UNIQUE SET OF SPECIFICATIONS
もとは現役の戦闘ダイバー部隊と共同で開発されたFXDのケースは、特殊任務に必要な独自の仕様を、完全に満たしている。より高い堅牢性と信頼性のためにチタニウム製ケースに固定されたストラップバーを例とした、チューダー コレクションの中でも異彩を放つ機能的特徴を備えているのはそのためだ。ラグ同士をつなぐこの形状は、本モデルの独特なシルエットのキーとなっている。もうひとつの特徴は、人間工学に基づいた60ノッチを刻んだ逆回転防止ベゼル。発光塗料をあしらった60 分目盛り入りのセラミック製ベゼルインサートは、ダイバーズウォッチのISO規格6425:2018に準拠している。

Courtesy of TUDOR
新しいペラゴス FXDの意匠は、60年代後半から80年代前半にかけてアメリカ海軍の隊員たちが着用していたチューダーのダイバーズウォッチを着想源としている。時計全体のカラーはブラック。そして暗闇の使用でも発光強度を最大化させるために1969年に導入された、スクエアが先端に付いた「スノーフレーク」針やスクエア型アワーマーカー。他にも、発光塗料を用いたサンドブラスト仕上げのセラミック製インサートと逆回転防止ベゼルを採用している。さらに、42mm径チタニウム製ケース全体にサテン仕上げを施し、そのマットな質感によって光の反射を制限している。

Courtesy of TUDOR

A FABRIC STRAP IN PURE NAVY STYLE
アメリカ海軍のダイバーは歴史的に、主にナイロン製のブラックまたはグリーンのファブリックストラップを装着してチューダー ウォッチを使用していた。ぺラゴス FXDに付属する2つのストラップは、ブレスレットよりもストラップを好むこのミリタリー的伝統から着想を得て、さらに工夫を加えたものだ。中央にレッドのラインが入った、セルフグリップ着脱システム付きのグリーン ファブリックストラップが初期設定となっている。さらに、テキスタイルモチーフがエンボスされたブラックのラバーストラップも付属する。

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