【ルック】エムエム6 メゾン マルジェラが2024年秋冬コレクションをミラノで発表
FASHION HEADLINE / 2024年2月24日 17時0分
エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)は、2024年秋冬コレクションを2月22日にミラノで発表しました。
抽象とは、エムエム6 メゾン マルジェラがシーズンごとにワードローブの要素を考案する際の手段であり、抽象化とは、ある意味でありのままであること、まったく物語性のない感覚のそっけなさ、率直さの中にある歪んだ固定観念から生じる結果なのです。
ジャケット、カーディガン、コートは、いずれもあるがままの姿でありながら、しかし本来あるべき姿ではなく、それらは新しい意味、別の機能、宿命のねじれを生み出しています。アームホールの下にスリットを入れて腕を通したり、あるいはカーディガンをケープにしていたり、レインコートはマスタードカラーのデニムで仕立てられています。キル
ティングは内側から外側へと移動し、レギンスにはバックポケットが付けられました。さらにはジャケットの丈をわざと半端な長さにして、ドレスなのかアウターなのか、問いを投げかけます。ライニングのスカートは丈を危険なほど短く切った結果、一見すると完全にシンプルで、ゆえにむしろ異質なものとなりました。
抽象化が中核となった今シーズンは、ピローケースがトップスへと姿を変えます。プリントは、エムエム 6 チームがいつも移動中に滞在するホテルの枕のプリントを忠実に再現したものです。一方で、今シーズンにおける抽象化は、パンキッシュな印象も与えるでしょう。猫背の姿勢によって上がった肩のラインに、数が増えるジッパーに、テーラリングからインナーに至るまで繰り返し用いられたコンサートのグラフィックに、バウハウスの角度と線の仕掛けを思わせる幾何学的なグラフィックのウェアに、ブラックで統一されたスタイルに。
抽象化は、完結することのない服のアイデアの中で表現し、テクスチャーで遊び、異なる生地で製作を繰り返すことで、その価値を再評価し変化させます。幾何学的なフォルムの純粋さは、ある種の先鋭的なシルエットを生み出します。つまり抽象化とは、丈や幅をとことんまで試行することなのです。
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