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建築家・青木淳の思考に「タッチ」。ロロ・ピアーナ銀座店で『The Touch Of Architecture』展スタート

FASHION HEADLINE / 2021年4月16日 12時0分

ロロ・ピアーナ銀座店で建築家・青木淳自身のキュレーションによるエキシビション「青木淳展 –The Touch Of Architecture」が4月16日よりスタートした。


普段はVIPルームとして使用されている4階スペースが使用され、同氏がデザインした同店のファサードをはじめ京都市京セラ美術館や青森県立美術館など作品の誕生ストーリーを、これまであまり公開されることのなかった自筆スケッチノートやオブジェやスライドなどで紹介。5月9日まで一般に公開されている(4月24、25日の2日間は15:00 - 20:00までイベントのためクローズ)。


「製品に触れてまず印象的だったのは、ビキューナやベビー・カシミヤといった貴重な素材の感触でした。非常に滑らかで、素肌にふれてもチクチクしない、これまで体験したことのないものでした。温かみがあるのだけどシャープで、視覚的に表現するならば光沢に近いと思いました。ブランドカラーであるクンメルも、レンガ色なので温かく重みがあるのだけれど、生地に触れるとツルっとしています。本来共存しそうにない要素が、ロロ・ピアーナでは共存し得るのです」と青木氏のコメントにもあるように、空に向かって曲線を描く同店のファサードは非常に柔らかで滑らかなロロ・ピアーナのDNAともいえる肌触りを、硬い物質で表現する建築という相反するコンセプトがテーマとなっている。



銀座店のファサードの高さは56メートル。上部の30メートルが空中に舞い上がるような形状。ファサードの下から上に向かってロロ・ピアーナのアイコニックなクンメルカラーが徐々に薄れ、最上部はホワイトに。ファサードの揺れるテクスチャーは、極薄のラミネートが貼られたミラー張りのスチールプレートによるもの。プレートは3度の角度で向きを変えて取り付けられており、反射された像が独特の表情を見せる。


4階の会場にはロロ・ピアーナ製のカシミヤのソファーが置かれ、今回のエキジビションの“The Touch Of Architecture”のタイトル通り、最高級のカシミヤを視覚と触覚で体験。薄いファブリックを重ねたスクリーンにノスタルジックな青木氏所蔵のプロジェクターで映像が投影されている。また、奥のスペースには今回のための描かれた青木氏のスケッチ2点を展示。内装、インテリア、家具はすべてロロ・ピアーナの本社がデザインを手掛けており、オーダーも可能だという。

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