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【詳しく】BBQコンロにアルコールで学生4人死傷「理事長には何も言えない」「何を言っても無駄」「経営体質が変わらない限り同様の事故が再発する危険性が極めて高い」調査報告書 福岡

FBS福岡放送ニュース / 2024年7月4日 14時40分

理事長の「遵法意識と危機管理意識の麻痺と欠如」を指摘

2023年5月、福岡県柳川市の専門学校でバーベキューの火が燃え移り学生4人が死傷した事件です。4日、学校が設置した第三者委員会が調査報告書をまとめ、学校側に提出しました。

古賀英次理事長(65)は事件から1年以上たった4日、初めて会見し、改めて学生や家族に謝罪するとともに、理事長職を辞することを明らかにしました。

当時の現場

この事件は2023年5月、福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で行われたバーベキュー大会で、職員が火がついた炭が置かれたコンロにアルコールを注ぎ入れ、火が男子学生4人に燃え移ったものです。4人のうち、当時18歳の男子学生が死亡しました。

古賀英次理事長と職員2人が、業務上過失致死傷の疑いで書類送検されています。

福岡・柳川市

調査報告書では「事案の本質」として、以下の3つを挙げました。

①古賀理事長が、バーベキューコンロの火起こしとして、火気厳禁にもかかわらずアルコールの利用を発案し、実行した。

②風通しの悪い閉塞した組織風土のもと、古賀理事長の発案に対し、職員から反対意見が出なかった。

③古賀理事長からの直接の指示はなかったものの、職員がコンロの火力を上げることを、古賀理事長の意に沿うものと考え、とっさの判断でアルコールをコンロに投入した。

古賀理事長(右側)

その上で、長期にわたり古賀理事長による強権的経営が続く中、職員には「理事長には何も言えない」「何を言っても無駄」という職場意識が醸成され、古賀理事長の遵法(じゅんぽう)意識や危機管理意識の麻痺・欠如と相まって引き起こされた重大事故と言えると総括しました。

さらに、経営体質が変わらない限り、同様の事故が再発する危険性が極めて高いと指摘しました。

古賀理事長(午後3時ごろ)

古賀理事長は午後2時50分から会見に臨み、会見は現在も続いています。発生から1年以上たっていますが、古賀理事長が会見するのは初めてです。

古賀理事長は書面を読み上げながら、まず「被害に遭われた生徒とご家族に改めて深くおわび申し上げます」と謝罪しました。

さらに「安全に対する配慮を著しく欠いた判断をしてしまいました。事故により、尊い18歳の命を奪ってしまいました。痛恨の極みであり、哀惜の念に堪えません」と述べ、4日をもって、理事長の職を辞すると明らかにしました。

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